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ぼらんてぃあぶっ♪  作者: yukey
Dear My Friend
19/28

この想いを込めて…

そして、現在。モカ姉と二年生に起きた出来事を知るためにも裕佳梨たちは聞きに行く



そして、現在。裕佳梨たちはまずモカ姉に会いに行く。そして、モカはこの話をユカたちに話す。


「私の知らないことだらけだよー!!!」


裕佳梨はびっくりしていた。かなちゃんは何か思うことがあるのか無言だ。そこへ凛菜ちゃんは続ける。


「本当にそれだけですか?」


うっ。やっぱりあの話をしないと不自然なのかな…


「そうだよ?私が気分で部活動やめちゃったの。だからこんな形になっちゃったの。私は本当に最低よねっ」


少し自嘲気味に話す。嫌な女だな私…。そう思いながらも話す。

凛菜は何か納得がいかないのかあまりうなづかない。

やっぱり凛菜ちゃんは鋭いなぁ。

そう思いながらもなんとかきりぬけようとする。


「あ、私。日直の仕事の途中だからっ!ごめんねー」


ちょっと無理やりだったけどなんとかぬけだせた。



……。


続いて二年生の元へ。


「あ、あのー。」


裕佳梨は少しためらいながらも声をかけてみる。


「なんでしょうか?」


二年生…、杏果は応える。

まず。自己紹介からだ。

軽く、自己紹介をした後、

少し勇気を振り絞り続ける。


「モカ姉…、萌華さんとなにかあったのかなって…」


少し、お世話な話かなとも思った。でも。モカ姉だけの話では何もわからない。だから聞いてみる。


「椎名さん?特に何も無いですよ?私とは」


少し冷たい反応に見えた。

やっぱりモカ姉のいっていたことは本当だったんだろうか。

すると、奏多が続く。


「モカさん…萌華さんに聞いたんですけど、小鳥遊先輩と、喧嘩したって。」


少しの勇気だったがかなちゃんは頑張った。

凛菜がかなちゃんのフォローに回る。


「やはり萌華さんとなにかあったんじゃ無いですか?こんなこと聞くのは失礼だとは思いますが、何故かほっとけなくて」


凛菜が話していると、小鳥遊先輩は顔を引きつらせる。やっぱり何かあったんだ。

そして、諦めたのか小鳥遊先輩は少しため息をついて話し出した。


「ええ。そうよ。一年生の頃にね。奉仕部で裏切られたの。突然部活動やめるって。しかもそのまま廃部にしろって言って。私の部活動が奪われたの」


少し怒っていたのかもしれない。一年生にこんなこと話しても意味がないのに。一年生の子たちには関係ないのに。でも怒らずにはいられなかった。私とは別れたのにこの子たちの部活動には入っている。裏切られた上にこんなことって。

すると涙が溢れて来た。私…、まだ整理できてないんだ…。

一年生も困った顔している。ごめんね。こんな私で。怒って、泣いて…。情緒不安定でごめんね。


一年生にこう返す。


「ごめんね。何か…思い出したら泣けて来て…。この話はまた今度にしてくれないかな?」


そういってその場を去った。



結局、私たちは何もわからないままだった。

わかったことといえば、モカ姉が小鳥遊先輩を裏切っていることぐらい。


そして、再び図書館の机へ。

そこへ三年生の先輩がやってきた。


「ねえ?あなたたちでしょ?新しい部活動作りたいっていうのは」


誰だろう?3人とも全く知らない人だった。でもなんでわたしたちにはなしかけてきたんだろう。不思議に思っていると凛菜が突然声を上げる!


「もしかして首席の三木先輩でしょうか!それと、幸ヶ谷先輩。ピアノの天才と言われている。」


凛菜は少し興奮していた。

奏多はなんのことがよくわからないままうなづいている。裕佳梨は


「ほぇ?そーなの?そーなんですか?」


間抜けに声が出てあわてて口調を治す。


「ふふっ。そーだよ?首席ちゃんですよ?」


少し得意げに三木藍華はうなづく。それを見た幸ヶ谷美香はやれやれと顔を振る。


「そんなこと自慢しなくても大丈夫だよアイカ。それよりも本題、本題。」


アイカとよばれた三木先輩はハッとした顔をして続けた。


「私たちね。元・奉仕部なの。」


3人は突然の話にびっくりする。


「まあ無理もないね。きっと萌華からもきいてないでしょ」


幸ヶ谷先輩も話す。

三木先輩は幸ヶ谷先輩の話を笑いながら続けた。


「それでね、今日あなたたちに会いにきたのはね。奉仕部の廃部の真相を教えにきたの!本当は萌華ちゃんに口止めされてて話せないんだけど、このままあの2人を見てるのも辛いなって。だからね、あの2人を助けるためにもきいて欲しいの」


三木先輩は真剣な顔で話し始めた。

私たちが知らないモカ姉がたくさんでてきた。部活動のことも。なによりも楽しんでいたことも。だから、最後にやめたいって言ったことが気になったんだ。


「それでね、萌華ちゃんはね部活動をやめたかったわけじゃないんだよ?本当はね、廃部にもしたくなかった。でもそうしなくちゃいけなかった」


三木先輩は少し悲しそうな顔をして話してくれた。

幸ヶ谷先輩も黙ってしまう。

私たちも何もいえなかった。

そこへ三木先輩は続ける。


「萌華ちゃんはねただ杏果ちゃんを助けたかったの。”今のまま、部活動をしていたらきっと夢を壊しちゃう。彼女の大切な夢をっ。”って。だからね。自ら嫌われようともその道を選んだの。彼女には内緒にして。彼女が本当は萌華ちゃんと一緒にいたいのもわかりながらね。」


そうだったんだ。だから、小鳥遊先輩は裏切られたって言って、モカ姉は自分のことを最低と言っていた。2人が2人とも。相手のことを思っていたからこそ起きた悲劇…。そんな。そんなのって…


「だからね!この話はやっぱり杏果ちゃんにしっかり伝えるべきだと思うの!!!」


三木先輩は語尾を強めた。

幸ヶ谷先輩は何も言わない。

でも、気持ちは伝わった。

だからこう返す


「わかりましたっ!私たちがモカ姉を説得します!」


凛菜ちゃんもかなちゃんもうなづいてくれた。

先輩たちはそれを確認すると続ける


「じゃあ、私たちは杏果ちゃんを説得して、萌華ちゃんとお話できるようにするよ」


こうして、2人の先輩力を借り、翌日。2人の話し合いの場をもたせた。場所はここ図書室。放課後に話すことになった。


そのためにもモカ姉の元へ向かった。


「モカ姉!あのね。きいちゃったよ!なんでそんな強がり言ってるの?」


裕佳梨は怒った。モカ姉が1人悪者になるなんて。

凛菜も続く


「モカさん。やっぱり話した方がいいんじゃないですか?言わないとわからないこともありますよ?」


奏多も話す


「モカさん?勇気をだしてくださいなっ。私たちもあなたを支えますからっ」


3人ともこんなバカをした私を助けてくれてる。でもあまえていいんだろうか、


「甘えていいんだよっ!!!お姉さんでも甘えていいのっ!!!」


裕佳梨が声を上げる。いや、叫ぶ!!

私は本当に甘えていいのかな…

萌華はまだ躊躇っている。


「ここで勇気をだして甘えてください。私たちもモカさんに甘えますから。今日だけは、ね?大丈夫ですよ。私たちがいますから」


凛菜が優しく声をかける。

私は涙がでてきた。

そして、こう答えたんだ。




「うんっ」





次回にて杏果編は

終わるはずです!しばらくお待ちをー

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