新入部員勧誘がんばりますっ
新部員獲得のため勧誘活動を行う裕佳梨たち。その途中、萌華はとある二年生と出会う。
再び、翌日。
本日は月曜日ですっ!いつも通り学校の授業を受け、今はお昼休み中です。
凛菜「今日の放課後はどうしますか?」
ユカ「んー?そうだねー、やっぱり部員集めならいろんな人を勧誘するのがいいと思うんだよねー」
奏多「そうですわね。と、いうかここ騒がしすぎじゃありません?」
そう。お昼休み中は食堂はすごく賑わってて騒がしいくらい。でもでも、かなちゃんともお話しするにはこことかじゃないと。
ユカ「ま、まぁ。多少は…ね。みんなでお昼はこういったところじゃないと難しいからね」
凛菜「そうですね。少々騒がしすぎな気もしますが、奏多さんとも一緒となると仕方ないですね」
奏多「うぅ。なんだか恥ずかしいですわ」
奏多は2人から誘ってもらえてとても嬉しがっている。そうして。いつも通り、お話しして午後の授業へ向かった。
そして、放課後。
ユカ「では!あと1人。部員勧誘はじめますっ!」
モカ「お姉さんにまかせてちょうだいっ。今日こそは新しい子つかまえてみせるんだからねっ♪」
凛菜「私はどこから探しましょう?」
奏多「わたくしは図書館へ立ち寄った生徒に聞いてみることにしますわ」
琴音「あらあらー。かーちゃんは私にぞっこんね♡」
かーちゃんっていうなぁって聞こえた気がする
ひとまず、みんなとかぶらない場所を私も探すことにした。
奏多「うーん。やはり静かですわね。生徒もあまりこないですし…」
奏多は少し様子を見ることにしてみる。隣の部屋ではお姉ちゃ…琴音先生が何か資料を見ている。うん、もう少し頑張ってみよう。
凛菜「うーん。やはり、普通に話しかけるのは怪しいですね…。」
凛菜は教室で勧誘していた。と、いっても急に勧誘しても話を聞いてくれる人は少ない。
やはり、何かきっかけがなければ…と悩んでいた。そして、廊下を見やると、萌華の姿がみえる。
モカ「うーん。一年生よねー、やっぱり。」
萌華は萌華で悩んでいるようだった。
すると、そこを二年生が通りかかる。
キョーカ「あっ。」
凛菜は少し不思議に思いつつも、自分のやるべきことを思い出し、教室へ目を向けた。
ユカ「あー。やっぱり難しいかなぁ。すぐにつかまえれると思ったんだけどなぁ…」
裕佳梨は教室へ向かう廊下を歩いていた。少し前までグラウンドへでていた、一年生をメインに勧誘していたところだ。どうやら不発で仕方なく教室へもどってきていたところのようだった。
すると、萌華が目に入る。声をかけようと近くへ駆けてゆくと、
モカ「あっ…、キョーカちゃん。」
どうやら誰かと話してるみたいだった。声をかけようか悩んでいると二年生の制服の女の子がモカ姉に話しかける。
モカ姉の同級生?と思い、踵を変えようとする…
キョーカ「ッ…。ごめんなさい。あなたと話したくないのっ」
そういってキョーカという二年生はモカ姉を通り過ぎる。
モカ姉の顔を見ると少し悲しそうに見えた。
ユカ「モカ姉…。ううん。今は話しかけるのはやめよう。」
裕佳梨は少し考えてから踵を返した。
一方、萌華は歩き出す。誰もいないところへ歩く。歩く。歩く…。校舎裏にある木陰の庭のテーブル。そこへ座る。
ここなら誰もいない。少し1人になって気持ちを落ち着けたかった。
モカ「わたし…」
ため息が出る。やっぱりあの時のことまだ許されないんだ。そうおもうと胸が痛くなる。
モカ「はぁ…。」
またため息だ。わたしらしくない。気持ちがどんどん落ちてゆく。はぁ…。
……。
裕佳梨は図書室にいた。教室で凛菜に会い、そのまま図書室へ。図書室には奏多もいる。
裕佳梨はみんなが集まったのを確認すると、こう話し始めた。
ユカ「あのね。わたし、モカ姉が泣いているの見ちゃったの」
凛菜もすこし見たとうなづく。奏多は静かに話を聞いている。
ユカ「なんか、二年生の子とあったみたい。すごく話づらそうで辛そうだった。こんなことモカ姉がいないところで言うの本当はいけないことだとおもうけど、モカ姉を助けたい。だからね、みんなにはなしたんだっ」
そう話すと凛菜も続ける
凛菜「やっぱり、直接話すのはどうでしょう。」
凛菜はストレートに言った。
ユカ「うん…やっぱりそうだよね…。聞き辛いことでもちゃんと聞かなくちゃ何もできないもんねっ」
裕佳梨も不安がないわけではないがうなづく。
奏多「それでしたら、その二年生の方にもきいてみましょう?その方がどう言った状況なのかわかると思いますわ」
そうして、2人に聞いて見ることにしました。
萌華と二年生になにがあったのか。




