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ぼらんてぃあぶっ♪  作者: yukey
3限目 部活動迷走日記編
11/28

はじめての部活動(仮)ですっ!

明日は土曜日だよねっ!

土曜日に無理を言うんだけどっ、よかったら明日、集まらない?


こうして裕佳梨たちの部活動(仮)がはじまる



ユカ「あとは部員1人だけだねっ!」


モカ「ふふっ。そうね!まだあと1週間もあるしなんとなりそうねーっ!」


凛菜「そうですね」


みんなそれぞれうなづく。

部室も部員も揃ってきた。

すると、奏多が何か不満気に話し出す


奏多「本当に大丈夫ですの? たしかに形としてはできてきてはいますけど。」


奏多はその先が言いづらいのか、口ごもる。


ユカ「ふぇ?」


奏多は勇気を振り絞り、続ける


奏多「新しい部活動といいましたわね。一体どんな活動をするんですの?」


そうだ。結局、活動の内容は大雑把にしか決めていない。


凛菜「大雑把な活動内容自体はきまっているんですよね。問題は部活動名と主な活動内容の方…。」


凛菜は呟く。


ユカ「んー。それなんだよねー。やりたいことをやるっ。人助けがしたいっ。それだけしか考えてないんだよー…」


奏多は呆れ顔で呟く


奏多「それでは活動内容にはならないですわっ」


モカ「んー。やっぱり厳しい?」


奏多「生徒会に承認をもらうのは難しいと思いますわっ」


振り出しに戻り、ためいきがでる。

けれど、これは今まで逃げてきた話題だ。

ここをしっかりとしたものにしないと。部員集めがどうのっといった問題以前の話になってしまう。


裕佳梨は少し考え、こう提案する。


ユカ「ねぇ、明日は土曜日だし、よかったら集まらない?」


そして土曜日に集まることになったのでした。



……。

土曜日。



ユカ「おまたせー!」

裕佳梨も早めに来るつもりで来たのだが、もうみんな集まっていた。


凛菜「おはようございます。裕佳梨さん。」


学校の朝と変わらない挨拶を交わす凛菜。


ユカ「おっはよー、凛菜ちゃん」


するとモカが


モカ「みーんな、はやくについちゃって。ごめんね?」


少し笑いながら話すモカ


ユカ「ううん。大丈夫だよっ」


といい、横を見るとかなちゃんが


奏多「おはようございますですわっ。ユカさん。」


かなちゃんとも挨拶を交わす


ユカ「おはよーかなちゃん」


あ、あれ?紗凪先生は?

っと思ったけど、昨日そういえば



……。



琴音「私はやめとくねーっ。明日は宿直なのー。」



……。


と言っていたのを思い出した。



ユカ「それじゃぁ、みんな揃ったみたいだし、れっつごー!!」


どこへ行くのかわからないまま裕佳梨に振り回されるみんな。


凛菜「ど、どこへ行くのです?」


裕佳梨は答える


ユカ「それはねー、いってからのおたのしみっ!」


凛菜はその答えに少し不安を覚えながらも納得して裕佳梨についていく。

他のみんなも同じような気持ちで歩を進める。


ユカ「ついたっ」


凛菜「ここは…」


駅前だ。どうしてここに?

他のみんなも同じ気持ちのようだ


ユカ「ふっふー。今日はねー、チラシ配りですっ!!!」


自信満々に答えた裕佳梨にほうけをとられるみんな。


モカ「ね、ねえ。ユカ?どゆこと?」


さすがのモカ姉もこれには困惑のよう。


奏多「そうですわっ。ちゃんと説明してくださらないといけませんわっ」


奏多も続いていう。


ユカ「あはは〜…。そうだよねー。」


2人の勢いに怯みながらも話し出す


ユカ「えっとね。町内のお祭りが近くにあるよね?」


凛菜「え、ええ。毎年行われているあのお祭りでしょうか?」


ユカ「そうそう。そのお祭りのね、チラシなんだけど、毎年駅前で配ってるの。ドリンク1杯無料券付きのやつっ」


奏多「それとユカさんがどう繋がるのですの?」


ユカ「うん。それなんだけど、今年は私の地域がリーダーなの。それでね、私も何か手伝えないかなって、お母さんに相談したの。そしたら、チラシ配りやってみる?って言われて…」


そう。裕佳梨は今年のお祭り…春の雪解け祭のチラシ配りを手伝う約束をしていた。


ユカ「元々は私1人でやるつもりだったんだけどね? 昨日、みんなで話してたらもしかしたらこれが部活動のヒントになるかなって。実際に活動してみたほうが何か思いつくと思って。」


凛菜「それでチラシ配りですか…」


ほかのみんなも納得したように裕佳梨を見る


ユカ「うんっ。ごめんね?突然で。でも、でもね!何かをみんなで一緒にやるっ。それが私たちの部活動のヒントになると思ったんだ。だから…」


裕佳梨は続けようとした。が、それは萌華によって遮られる。


モカ「大丈夫だよ?私たちはユカのことを攻めてるわけじゃないんだからっ♪」


萌華は裕佳梨にいう


ユカ「モカ姉…。ありがとう」


するとほかのみんなもそれぞれが大丈夫だと呟く。


ユカ「ありがとう。みんなっ。きっとこれが私たちの部活動だからっ。あと少しで思いつきそうなんだ。巻き込んでごめんねっ」


モカ「巻き込んだなんて言わないで?これは部活動よ!」


凛菜「そうですよ?部活動なんですから」


奏多「気にすることはないですわよ。それよりもはやくお祭りの宣伝をしますわっ」


ユカ「みんな…」


そうして、雪解け祭のチラシを配りはじめた。




部活動(仮)はじまりました。

4人の物語は少しずつ動いていきます

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