ぷろろーぐ.
突然だが、この世界には魔法が存在する。
魔法というのは一般的に 木,火,水,聖,闇 で構成されている。
それは、一般の人々でも知っている、ごく普通で当たり前のことだ。
つまり常識でしかない。
しかし、魔法が使えるのは全員ではない。
使えるのは全世界の2割程度だ
そう、私は特別なのだ。
神の祝福を受ける存在なのだ。
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私が魔法に目覚めたのは若干5歳の時である。
一般の人々と何ら変わらず生活していた私には驚きしかなかった。
そして、同時に両親に
「隠しなさい。」
と言われた。
隠す、というのはもちろん魔法を使えるということだ。
なぜなら、魔法を使える=特別な存在
であるからである。
魔法を使えるというのは神に祝福を受けた存在だといわれている。
しかし、それは忌み嫌われ、呪われているとさえ言われることもある。
他の人と違う、それはこの世界においてもっとも嫌悪されるのである。
5歳の私にはその重大さがわからなかったが、
とにかく両親に見放されないように必死で隠していた。
事件が起きたのは14歳の時だ。
いわゆる中2、の時に私は魔法を使ってしまった。
しかも、人に対してである。
そのときいじめられていた私は、耐えることができなかった。
思い出したくもない惨状であったことだけは確かだ。
その日から、私は『引きこもり』になった。
暗い部屋でキーボードを叩き、カップ麺をすするような
典型的引きこもりである。
そのまま、2年が経過した。
私が16歳の時、一通の手紙が届いた。
『突然ですが、あなたは
「 国立魔法学園 」
に入学していただくことになりました。
後日、制服をお送りしますので、
3月7日 午後13時にお越しください。
「 世界魔法使連盟 」』
あまりにも乱雑な文章。
そして、聞いたこと見たこともない直球すぎる学園の名前。
正直、信じようとは思えなかった。
が、読んだと同時に消滅していく手紙を見て
「ああ、これは信じるしかないんだなぁ…」
となぜかとても自然に感じた。
そして、3月7日。
慣れない制服を着て、
私は玄関を出た。