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3/3

log.03/私は、自由

「……ふぅ、」


 私はどこまでも澄み渡る青い空を仰いで、そう息を吐いた。


 まるで、私の心の中に残った黒くて重いものを、息にのせて逃すように。


「、よし!」


 そうして、私は言った。


 あの3人の瞳を見た時からの、私の誓い。


「——私は……自由気ままに、生きる!」




「……ん-……」


 私は、ぽとんと言葉を小さく落とした。


 何かが、足りない気がする。


 なんだろう。何が足りないんだろう。


 ……私が……いつも、してたこと?

 

 私がいつも、してたのに……今、していないこと……?


「……あ、」


 ——笑顔。


 笑顔……私、忘れてる。


 いつも、母さんと姉ちゃんが、「可愛い」って褒めてくれた笑顔を。


 そして、私はふっと息を吐いて、笑った。


「——にゃはっ」


 母さんと姉ちゃんが、「猫みたいな笑い方だね」って言ってた笑顔。


 にゃは、って聞こえそう、と言っていた笑顔。


 私が、二人のおかげで好きになった笑顔。


 母さんと姉ちゃんのことを考えると、必然的に三人の瞳を思い出して、涙がこみ上げる。


 でも、私はその感情をぐっと閉じ込めて、更ににゃはっと笑った。


 笑ったら、私は自由だって思えたから。

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