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log.03/私は、自由
「……ふぅ、」
私はどこまでも澄み渡る青い空を仰いで、そう息を吐いた。
まるで、私の心の中に残った黒くて重いものを、息にのせて逃すように。
「、よし!」
そうして、私は言った。
あの3人の瞳を見た時からの、私の誓い。
「——私は……自由気ままに、生きる!」
「……ん-……」
私は、ぽとんと言葉を小さく落とした。
何かが、足りない気がする。
なんだろう。何が足りないんだろう。
……私が……いつも、してたこと?
私がいつも、してたのに……今、していないこと……?
「……あ、」
——笑顔。
笑顔……私、忘れてる。
いつも、母さんと姉ちゃんが、「可愛い」って褒めてくれた笑顔を。
そして、私はふっと息を吐いて、笑った。
「——にゃはっ」
母さんと姉ちゃんが、「猫みたいな笑い方だね」って言ってた笑顔。
にゃは、って聞こえそう、と言っていた笑顔。
私が、二人のおかげで好きになった笑顔。
母さんと姉ちゃんのことを考えると、必然的に三人の瞳を思い出して、涙がこみ上げる。
でも、私はその感情をぐっと閉じ込めて、更ににゃはっと笑った。
笑ったら、私は自由だって思えたから。
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