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麻痺無双!~麻痺スキル縛りで異世界最強!?~  作者: スギセン
序章

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【プロローグ】麻痺に生き、麻痺に死ぬ者

こちらの作品、しばらくの間はギャグと軽いノリだけでどんどん進んでいきます!

長くても一話あたり2000文字程度なので、お気軽に読んでいただければと思います……


金髪のツンデレっ娘と銀髪のケモミミっ娘が揃ってから(20話以降あたり)、ストーリー進行や強敵とのバトル、若干のシリアス展開なども待ち受けています!


もし、面白いと思っていただけたら『ブックマーク』への追加や『星評価』『リアクション』『感想』など、お気軽にしていただけたら大変励みなります!というかもう、めちゃくちゃ嬉しいので本当にお願いします……!


「ここが分かりにくかった」や「これどういう意味?」や「麻痺最高!」などお気軽に感想頂けたら幸いです。

 俺の名は狩生真昼かりう・まひる

 二浪中の引きこもりゲーマーにして、麻酔医を志す者だ。

 趣味は「状態異常プレイ」、特に麻痺。特技は……敵の動きを止めること、かな。ゲームの中で、だけど。リアルでは誰の心も、足も止められなかったからな……!


 きっかけは中学時代。適当に始めたRPGで、「麻痺の追加効果」を持つ短剣に出会ったんだ。

 最初はただのオマケ性能だと思ってた。でも、ある時気づいたんだ――動けない敵をフルボッコにする快感を……!


 攻撃力? 要らねぇ。回復魔法? 甘え。

 俺に必要なのは、ただひとつ――麻痺だ!


 それからというもの、あらゆるゲームで「麻痺ビルド」にこだわり抜き、ついに「状態異常で世界を制する男」と自称するまでに成長(?)した。

 リアルの偏差値は下がったが、ゲーム内のランキングは天井知らず。


 世間ではそれを「現実逃避」と呼ぶ。知らん、俺は“真実”と向き合ってる!

 ──そんな俺の人生は、唐突に終わりを告げた。


「……なんか、胸が……おかしい……?」


 深夜三時、状態異常縛りプレイの真っ最中、俺はキーボードに顔面ダイブした。

 ――死因:心臓麻痺。


 完璧なオチじゃないか! むしろ本望だろう!

 麻痺に始まり麻痺に終わる人生……!


 目を閉じるその瞬間、俺は心の中で叫んでいた。

「最高に……痺れたぜ……!」


 ──そして、目を開けたら真っ白な空間にいた。


 何もない白。空中を舞う光の粒。そして、神々しい美女が一人。

 金髪碧眼、完璧な造形。だが表情が、死んでる。あ、どうやらこれが転生担当の女神か。


「……あなたは異世界に転生します。一つだけ、力を授けましょう」


 キターーーッ!! テンプレ展開! 異世界転生モノの開幕だぁ!若干棒読みかつ業務的なのは気になるが。

 俺はビシッと指を立てて宣言する。


「麻痺の力を。できるだけ強力なやつを頼む」

 女神の目がピクリと動いた。


「……え? それだけで? 他にもこう、火を操る力とか、剣の才能とか、魔法全般とか……?」

「いらん。俺の魂は、麻痺と共にある。下手に盛ったら台無しだろ?」

「は、はあ……。でも、それだと“麻痺しかできない”んですけど……?」

「それがいいんだよ! それ“だけ”で俺は十分強い! いや、強くなる。強くあるべきだ!」


 女神は口を真一文字に結び、目を伏せた。

 なんかすごく「またこのタイプか」みたいな顔してる。


「……じゃあもう、知らないですよ。はい。スキル【麻痺】、強化版を授けます」

「感謝ァ……! これが俺の新たな生き様だ!」


 俺は胸を張り、そして高らかに名乗る。

「我が名はマヒル=パライザー! 麻痺を統べし者にして、動きを止めし漆黒の牙!」


 自称だけどな。

 嬉々として目を輝かす俺を見て、女神が小さくため息をついた。そして――


「たしかに唯一無二……いえ、誰もやりたがらないだけですけど」


 こうして、スキル【麻痺】ひとつで異世界に転生した俺の、痺れるような迷走冒険譚が始まった――!

 え、ちょっと待ってマジで麻痺だけ?本当に?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ブクマ、感想等いただけたら励みになります。

次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

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― 新着の感想 ―
Xから来ました。読むのが遅くなってすいません! 主人公……最高だ!!(笑) 個人的にギャグテンポは大好きなので、この作品はveryGOOD!
はじめまして。Xから来ました~♪  >二浪中の引きこもりゲーマーにして、麻酔医を志す者だ。 こういうの好きです~♪
麻痺いいですよね!私も某ゲームで麻痺武器使ってるのでわかりみしかないです笑 突き抜けてて文章の至る所に麻痺ネタあって、テンポも良くてめちゃくちゃ読みやすかったです!!
感想一覧
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