表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/72

第14話『ワープの罠と、ミナの大脱走!』

「かけるー! こっち、こっちよー!」


「おいシエル!お前、どこから現れたんだよ!」


神殿の天井から逆さまに落下した女神シエルは、空中でくるりと一回転し、華麗に着地――と思いきや、顔面から盛大に床に激突した。


「……神ってのは顔面着地するものなのか……」


「えーっと、そういう日もあるの!ていうか、今はそれどころじゃなくて!」


ドレス姿のエリスとリアナが迫る中、シエルはカケルの手を取って、再び叫んだ。


「ワープ、“次のトラブルスポット”!」


「え、えぇぇっ!?なんでそんなとこ飛ぶの!?避けようぜそこは!」



---


【瞬間ワープ後・謎の盗賊団のアジト】


ボンッ!


次に現れたのは、どう見てもアウトな空間だった。


「なに、ここ……牢屋?」


「しまった、飛び先間違えたかも……いや、正しくは“トラブルスポット”だけど!」


そこに現れたのは――


「……あんたら、まさかここに来るとは思わなかったよ」


錠前をひょいと外しながら、盗賊風の少女がニヒルに笑う。


「久しぶりだな、カケル。あたしの名前、覚えてる?」


「えっと……あー……み……」


「ミナ、だよ。ミ・ナ」


彼女の腰には短剣。見た目はラフだが、目だけは鋭かった。



---


「ここ、あんたらをさらおうとした奴らの拠点さ。でも逆に、あたしが先に乗り込んでボス倒しといた」


「それを先に言え!」


「ふふ、言ったら面白くないじゃん?」


カケルは頭を抱える。シエルはというと、ミナにやたら懐いている。


「ミナってば超好き~!泥棒キャラでクール系、でもツンデレとか最高!」


「キャラ属性で人を語るなよ!」



---


その後、脱出した3人はしばし街で休息を取ることに。


「しかし……ワープが暴走気味だな」


「たぶん、今のワープ設定、“面白そうな場所優先”になってるかも」


「ふざけんなッ!!」



---


シエルはこっそり、「カケルの旅が退屈しないように」ワープ設定をカスタムしていたのだった。

当然、カケルは激怒。だが、すでに設定解除には神界の許可が必要というオチまでついていた。



---


「次は静かな場所を……頼むぞ?」


「はいはーい! ワープ、“静かな、何もない場所!”」


ボンッ!


そして、次に彼らがワープした先は――


「うわっ!? ここ、火山の噴火口じゃねぇか!!」


「うん、静かで何もないでしょ?(地面以外は)」


「ちげええええええッ!!」



---


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
合計文字数20万目指してます!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ