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第8話 曲芸団『茶釜』5

天幕の外、川沿いで茶介は原本を奪われ倒れている。


「なんでこんな目に会わなきゃいけないっちゃ」


激しい怒りに溢れていた。茶介の手には柿原に持っているように渡されていた幻想栞を強く握りしめている。すると幻想栞が茶介の怒りに反応する様に輝き始めた。


「何だこれは!?力が溢れてくるっちゃ」


幻想栞を原本の所有者であった、茶介が持っていた事で自然と能力の一部が記憶されていた。そして原本を奪われた茶介はもう一度『分福茶釜』の能力を使う事が出来た。


「ぐうぁぁぁぁぁぁ」


茶介は元々原本の所有者だった為、他の呪縛者とは違って能力を強制的に100%引き出した状態になった。呪縛者になった茶介は巨大な化け狸へと変貌した。


その頃天幕内。


「もう僕達敵同士なんだよ?」


「俺は創とは戦えない」


影山は無数の針を飛ばして攻撃を仕掛ける。桃井はその攻撃をひたすらかわし続けていた。


「僕も大和を殺したい訳じゃない」


影山の攻撃が止まった。


「なぁ、帰ってこいよ。俺はお前と一緒に戦いたいんだ」


「それは出来ないよ、僕は黒竹さんの力になりたい」


「黒竹は異能庫から原本を盗み、あんな奴に原本を渡して、幻想栞で一般人に危害を加えてるんだぞ」


桃井は柿原の方を見て指さした。


「そうだね、でも大和は黒竹さんの本当の目的を知らないでしょ」


「お前は黒竹の原本の特性にあてられてるんだよ」


「あの時は確かに「魅了」の影響もあったよ、でも今は本心で力になりたいと思ってる」


「なんでだよ...黒竹の本当の目的ってなんなんだよ」


「今はまだ言えない、でも大和もその時がきたら分かるよ」


一方、特異隊員達は黒子の圧倒的な力に押されていた。


第五部隊・第七部隊どちらも全員ボロボロだった。


「なんだ?全然手応えもねぇーじゃねーかよ、ウッキッキッキッ。そっちも終わりそうか?」


「こっちも虫の息だ」


「それじゃあ終幕といくか!ウッキッキッキッ」


その時「ドンッ!ドンッ!」地鳴りの様な音が天幕に迫って来る。


「なんだ!?」


天幕の中に居た全員が音に反応した。


「うおぉぉぉぉぉ」


外から獣の様な叫び声が聞こえた瞬間、天幕が吹き飛ばされた。


「な、なんだこいつ!?」


猿黒は目の前に現れた巨大な化け狸を見て驚いた。


「こいつは茶釜野郎か?こりゃすげーな、他の呪縛者とは比にならねー!キッキッキッ」


「柿原さん、僕達はそろそろ帰りましょう。次会う時は手加減無しだよ大和」


「せっかくいい所だったって言うのによ、キッキッキッ。猿黒・剛白帰るぞ」


柿原は観客席側に居る猿黒達にも合図を出した。


「チッ、しょーがねお前ら命拾いしたな。まぁあの化け狸に踏み潰されないように気をつけろよ。ウッキッキッキッ」


そして黒竹達、『黒童』はその場から立ち去った。


「ぐおぉぉぉぉぉ」


呪縛者となった茶介が特異隊員達を踏みつぶそうとしている。


「くそ、動けねぇ」


花咲達は体損傷が激しく身動きがとれない。茶介に踏み潰される直前、嶽本と桃井が刀で巨大な足を弾き返した。


「全く世話が焼ける隊員達だ、さっきまで気力を削がれてたんだから休んでていいぞ」


「これとそれとは別だ、俺の都合で部下を殺される訳にはいかない。足を引っ張るなよ」


「はいはい、わかりましたよ」


二人は目にも止まらぬ速さで茶介に斬りかかった。



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