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宇宙人から始まる異世界転生(2)
転生先は、先程まで観察していた大国だった。
そしてまさに隣国に侵攻をしている最中だった。
随分と一方的な理由をつけて正当化をしているが、聞いている国民達はおかしいとは思わないのだろうか。戦争や殺人を支持する教えとか誰も気にしないのだろうか。
赤子となってしまった私の力は、この小さな肉体に制限されてとても非力だ。どうやらこのまま、この世界と運命を共にするしかないようだ。
本当にそうだろうか。
嫌だ！
長年生きてきて、最後がこんなくだらない争いの巻添えなんて。こんな消滅の仕方はあんまりだ。
ハルマゲドン(最終戦争)なんて、中２の妄想だと思っていたのですが。現実を帯びて来てしまいました。
