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宇宙人から始まる異世界転生(1)
私の名前は小林優子。小林星からやって来た小林星人だ。ここではグラビアアイドルなどに身を窶している。「You! 小林」って呼んでね。
私は地球と呼ばれる天体からしてみれば、外宇宙となるところに存在していたが、ここに知的生命体の反応を感じて、長年にわたって観察を続けている。
この世界の人間はとても野蛮だ。
毎日、至るところで争いや環境破壊を繰り返し、挙げ句の果てには同族殺しを行っている。
人間という種族は、このまま成長する事もなく、近い将来に滅んで行くのだろう。
突然、この世界で視覚と呼ばれる感覚に、白く強い波長を検知した。
いよいよ最後の争い、核戦争が始まったのだろうか?
『核戦争ではありません。』
光の中から誰かがしゃべった。
『貴方を異世界に転生します』
「!?」
宇宙の管理者を自認する私は、自分をあらゆる生命体の上位種だと思っていたが、社長の他にも、上には上がいたようだ。
他にもコーヒー飲んでる宇宙人とかいますね。




