22/56
メイドで始まる異世界転生(2)
今夜も暴露大会で盛り上がったが、明日も早い。
名残惜しいが切り上げて電気を消すと、闇の中に私の愛しい飼い猫である都ちゃんの目の光が浮かび上がる。
あれ?
何か不思議な紋様が浮かんでいるような?
『猫の目ではありません。』
光の中から誰かがしゃべった。
『貴方を異世界に転生します。』
「!?」
・・・
人生のやり直し、それは過去の知識というチートを貰ったに他ならない。その上私には現代人の知識まである。新しく生まれ変わった私の前には、無限とは言えなくても生前より多くの選択肢が広がった。
さあ、新しい人生で幸せを掴もう。
私は色々な可能性、選択肢を頭の中でもシュミレーションする。そうか、転生した異世界には家政婦という職業は無いのか。
そしていろいろ考えた結果、私の職業選択はメイド一択となった。コスプレみたいなヒラヒラな衣装はどうかと思ったが、若返った今なら問題はないだろう。
見た目よりも仕事内容が大事。
私の生き甲斐は覗き見、暴露、噂話なのだから♪
"蓼食う虫も好き好き"
好みも趣味も人それぞれです。