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エピローグ「Friends are family!」

ーー1週間後。


「ねえねえ、あのおじさん、絶対にそうだよね!」


「うそっ、マジヤバ本物!?」


とある街中の接待酒場の入り口前に佇む男の姿を見て、二人の女学生が色めきだっていた。


「ねえそこのおじ様! もしかして『隻眼の青龍』サラマンドラですよね!? あの『ゴールド・ブレイズ』と一緒に、奴隷解放のために戦った英雄!」


サラマンドラは「またかよ」と言わんばかりに首を振りながら、女学生たちの方を向く。


「ああ……そうだが。何か用か」


「やっぱり!! 一緒に写真撮ってもらっていいですか!?」


「たっく……一枚だけだ」


サラマンドラはキャピキャピ騒ぐ女学生たちの、スマリトによる自撮りに加わわった。


「ありがとうサラマンドラさん! みんなに自慢しちゃおーっと!」


興奮で軽く跳び跳ねながら立ち去る女の子たちを見送った矢先に、酒場の二階から楽しげな笑い声が聞こえてきた。


「あはは! これじゃあもう裏の仕事なんて出来っこないね!」


「余計なお世話だ。それより入っていいのか?」


二階の窓から顔を出すキリエに尋ねるサラマンドラ。


「勿論、こっちが招待したんだから! 入り方はマスターに聞いてね!」


-------------------------------------------


「ゴールド・ブレイズ」のアジトである酒場の地下室は、彼女たちの手によって様変わりしていた。


壁や棚には珍妙な形の武器のレプリカや、色とりどりの鉱石、貴重な植物の鉢植えに、きらびやかな装飾品といった代物が飾り立てられ、魔法の火が灯された蝋燭のシャンデリアによって、空間全体に温かな光が満ちている。


サラマンドラは奥の方の壁に貼られている写真の一枚に目をやった。以前キリエが助けたサンダーバードと、バロンの屋敷から助け出されたハーピィの子供が、二人がかりで見覚えのある少女の腕を掴んで羽ばたいている。宙に浮かせようとしているようだが、馬力が足りずに数十センチしか持ち上がっていない。


「アーラの夢を叶えてあげたかったんだけど、やっぱり子供には無理があるみたい」


後ろから機材を抱えたキリエが、声をかけてきた。


「でもアーラは大丈夫だっていってた。いつか私の元いた世界にあったみたな、人間でも空を飛べる飛行機を作るんだって。今はこの酒場で働きながら猛勉強中!」


そう言うとキリエは機材の配線をつなぎ、今日の催しの準備を始めた。


「どうやってこの世界でブルーレイを見るつもりなのかと思っていたら……案の定『次元の漂着物』か」


「その通り! この世界の人たちは不気味がって近寄らないけど、私みたいな転生者にとっては見慣れたテクノロジーだからね」


かつて主神フレイアが異世界から転生者を呼び寄せた際、時空の流れのひずみとも言えるものが出来上がってしまい、その流れに乗って異世界の機械や書籍といった物品が流れ込むようになってしまったという。それらは「次元の漂着物」と呼ばれ、理解不能の代物に恐れをなす人々には忌避されている反面、好奇心の強い人間や、その異世界から来た転生者には重宝されている。


「キリエ! お酒をたっぷり買ってきたぞ!」


サラマンドラが振り向くと、ヴィッキーが酒樽を背負ってハシゴを降りてきていた。


「お高いお菓子やスナックの準備もできていますわ!」


その後ろからほくほく顔のラファエルが続く。


「『映画』の鑑賞会……楽しみ……」


アメリアも細長い耳をピクピクさせて、興奮を隠しきれない様子だった。


「それで? どんな映画を上映するんだ?」


サラマンドラがキリエに尋ねる。


「それがまだ決まってないんだよね……やっぱり『アク○マン』が無難かな……? でも向こうの世界だとこの無限列車とかいうのがめちゃくちゃ流行ってるみたいなんだよね……」


「家族で楽しめるような奴ってないのか?」


キリエとサラマンドラの二人が目を丸くして、ヴィッキーの方を見つめる。


「ほら、私達ってその……協力しあってさ……家族みたいなもんだろ? だから、さ……」


顔を赤くして突き出した牙を弄るヴィッキーに、サラマンドラは呆れたような顔を向けるが、キリエの方は心から幸せそうな笑顔を向けていた。


「それじゃあこれで決まり! 最高のファミリー映画、『レゴ○ットマン』!!」


「おいそれは子供向けだろ!」


サラマンドラは抗議するが、キリエは既に再生装置を魔力バッテリーにつなげて、ディスクを挿入していた。


「子供向けでも子供だましじゃないから! さあみんな、ソファーに座って! 上映会が始まるよ!」


「「「イエッサー、ボス!!!」」」


キリエの号令に従い、一つのソファーに寄り添い座る3人。


サラマンドラはやれやれと呟きながら近くの椅子を引き寄せると、「ゴールド・ブレイズ」のお楽しみ映画上映会に参加するのだった。


         







         

          G O L D  B L A D E S!


                 -END-























ーーリディーマーズのアジトにて。


「……誰だい?」


「水臭いなヘルタ。古い友人が訪ねてきたというのに」


「アンタは……! どうしてこの場所を知っている?」


「密かに動きを探っているのはそっちも同じだろう? 安心しろ。お前らの活動を邪魔しに来たわけじゃない。ただ、こっちの医者(ドクター)がそちらの動く生首に興味を持っていてね」


「んぐー! んー!」


「……もし引き渡すつもりはないと言ったら?」


「俺の口が当局に向かって『滑る』ことになるだろうな」


「ちっ……持っていきな」


「んぐぐーーーーっ!!」






「ふむ……興味深いな。胴体なしに生命活動を維持している……これが『ゴールド・ブレイド』の仕業か。……面白い。彼女に『もう一度』、スマイリーズの仕事を依頼してみるか」










       

GOLD BLADE WILL RETURN--

 (ゴールド・ブレイドは帰ってくる)


IN ''GOLD BLADE & DRAGON''

(「ゴールド・ブレイド&ドラゴン」にて)











……あー、これって、M○Uで見たやつだ。あれ、それともメタ○ギアだっけ?

ここまで読んでくださった方々に感謝します! 次回作にご期待ください!

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