表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
羽虫の囁き  作者:
1/1

黒蜻蛉(クロトンボ)

残酷表現に御注意ください。

少女は酸素が薄まっていく部屋の中で目を覚ました。木造建築物の焼ける臭いが鼻を刺し、その次に来たのは・・・・・血肉の焦げる異臭だった。生物本能的に、少女は手元の蝋燭ろうそくに火を灯した。そこには・・・・・解体された父母の血肉が、新室の床に散乱していた。ベッドや壁、床に飛び散った人間の血液は火力によって急速に水気を失い、強力な引火性物質へと変わっていく。肉や臓器も同様に・・・・・・。


「おかあ・・・さま? ・・・御父様!!」


状況を理解した少女の目に、悲しみが浮かんだのは一瞬だけだった。


「誰だ?まだいるんだろ、出て来い、私が御父様や御母様と同じ目に合わせてやるぞ・・・クフフ・・・フハハハハハハハハ!!!!!」


「おやおや、このような幼子が復讐を唱えるとは世も末ですね。よほど強い執着をお持ちのようだ。どうです?私を駒に使いませんか?」


「・・・・・」


何時いつしか、暗い寝室の闇に溶けるが如し燕尾服と肩まで掛かる黒髪をまとい、背に蜉蝣カゲロウの如く美しい薄羽根を持つ、蒼白なる顔面の男が、彼女の目の前にいた。


「貴方は私と似ている。僧でもない人間が頭を丸め、火を噴く筒のような道具を持って清国に戦を持ちかけ、あっけなく殺されてゆく様はとても醜く、汚らわしい。そうは思いませんか?旧大韓帝国皇帝が第十三皇女、無為ムイ様。おっと、申し遅れました。私はサカキ、死神にございます」


「確かに、お前は私と似ている。命じよう、我が僕となり、我の定るままに破壊の限りを尽くせ。ワレか、ナンジの命が尽きるまで」


御意イエス小皇帝マイロード


知性、バトル、人情・・・・全てにおいて完璧な小説を作りたいと思っていました。学生であるこの身でございますが、若者の成長を小説を通し傍観して頂きたい次第でございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ