表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

未来を嫌い、願う。

作者: 冬姫0818

気分次第です。彼は。敵を選ぶことはあっても、何かのためになら逃げずに戦う少年。特に叶えたいものも無いから、未来が夢に描かれるのを待っていた。でも、未来が怖くて。未来をつなぐ明日が嫌いで。過去に縋って。もうどうしようもなくなってしまい、願ってしまう。明日よ、来ないで、と。でも、そんなこと、世界は知らず、また明日を来させる。


明日が来そうになると、君は顔を歪める。辛いのだ。私も辛いよ。君のそんな姿を見るのは嫌なんだ。だから、私は君の手をとり、願うのだ。君に幸あれ、と。願った時、その願いに応えるように、流れ星が降った。


空で舞う星々は、暗い闇を照らす魁星のようで、それらは明日へ向かっていく。あの星のように、君も私も、また明日へ向かっていこう。


もしもこれが夢で、夢でそのまま終わってしまったら、昨日を変えさせてなんて言わないから、だから。明日でも、そんな辛い顔しないで、笑って。












あれから、世界は変わったって、本気で思っても。期待しても。変えようとしても。未来は残酷で、いつもと変わらない日々が続く。それでも、君と見たあの景色は本当に綺麗で。忘れられないものだった。だから、いつでも思い出せるように、心の中にしまう。


もし、君がいても、いなくても、ひとりじゃ未来に向かって歩くことは出来ないかもしれない。でも、しようとしないと、何もできない。そう考えると、嫌な幻想が横切る。そんな幻想を壊したくて、壊して、と願って、踠いて。私たちにとって、いい未来が来て、と願ってしまう。そして、



願ったんなら叶えればいいと思うよ、と君は私に言う。



また明日の夜に会いに行こうと思ったが、どうかな?君はいないのかな?それでも、いつまでも私たちは―


でも、少しでも君といたいから、一緒に叫ぼう?




この日を未来になっても、思い出せ!っと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ