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俺とタマゴと・・・  作者: 閑古鳥
6/7

探し物の正体は

油断するからだ。とこぼす母の声が聞こえるが、油断も何も、こちとら初対面よ?

未知との遭遇よ?

初めての生き物(?)相手にどう警戒しろと?

ひとしきりパニックになる俺。

忌々し気に睨む母。

興味深げに眺める父。

我関せずと麦茶をすする妹。

うん。妹よ覚えておけ。


指先をチューチューと吸われている感触がある。

献血のような虚脱感。これって血を吸われているのか?

やだ、なんだか気持ちいい・・・って落ち着けおれ!

黄色かったタマコ(仮)が徐々にオレンジがかった色になり、頭にツンとした角ができた。

あ、これ某RPGでおなじみのスライムじゃん。

テレレレッテレ~タマコ(仮)はスラ〇ム〇スにレベルアップした。

っていいのか俺。

ぷはぁと、口を離したタマコ(仮)は母の視線から逃れるように俺の手の上を転がっていく。

なんかかわいいなこれ。

あっ目が合った。

<ジロジロ見てんじゃねーよ。このチェリー>

前言撤回。

ふいに頭の中に聞こえてきた声もびっくりだが、何こいつ。

かわいくねぇ。

さらっと人の29年間の大切な秘密を暴露してんじゃねぇよ。

今すぐかき混ぜて、どろっどろにしてとろろに混ぜてやる。

それとも、衣をつけてフライにでもしてやろうか。

こちらの考えがわかったのか、慌てたような声が脳に響く。

<ま!まて!私は魔王だぞ!!>

「はぁ?!?!」

あっ、声に出てたわ。


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