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嗚呼!!なんて素敵な女神様!!  作者: いでっち51号
第5章~Isabelle of the counterattack~
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ー第10幕ー

 デュオン城にて国王ギリー・デュオンは焦燥に駆られていた。閣僚の行方不明が相次ぐなか、トリノで暗躍するコロンソ・ファミリーによってラッセルとシビラが殺害され、その遺体が城に送られた。その犯罪の容疑者であったコロンソ・ラボルはトリノ郊外の酒場にて殺された。これを機にハローズパーティの内紛が勃発し、史上最悪の治安悪化をトリノの街は晒していた。



 更に騒乱は続く。バークレー元国王の10回忌式は改められ、アヴェーヌ市閣僚がくる公国会議の開催を行う運びとなった。トリノの治安状態を理由に断固中止することを発言していたギリーだが、東域大将クーリオはこれを無視し、公国会議開催を容認。果てはデュオン城からも姿を消した。




「カガム、ソーヴァン、未だにバルサムを見つけられんのか?」

「はい、何人か派遣はしていますが、どこにも……」

「お言葉ですが国王、これからクーリオ大将を見つけ、彼に処罰を与えたとこで何も変わりません! 軍の規律はより乱れ、この城そのものがハローズパーティ残党の餌食となり兼ねます。国王陛下の為です。公国会議開催を認可したうえ、クーリオ大将と和解をするべきではないでしょうか?」



 提案した国家最高顧問補佐官のソーヴァンはその額に汗を流していた。彼にとってそれはとても勇気のいる言葉だった。



「クソ……クソがっ! ええい! わかった、今すぐ軍部の奴らに公国会議開催を国王が容認する気になったと伝えい! 会議開催の手筈を進めろ!」



 やけくそになったギリーだった。しかしこの発令が出てもクーリオはデュオン城に姿を見せず、遂に公国会議当日を迎えた――



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