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コネクト  創造する世界  作者: ぼのぼの
4章 仮想と現実
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仮想と現実 3日目 召還

体の調整……、即時復旧。データの復元……即時復旧。


表での戦闘に、多少巻き込まれた自分の体を修復する。やってることはベースを時の力で戻してるだけだ。違反はしていない。


「さてと……」


凸凹している地面や、いくつかのこびりついてる色を見ながら、戦闘の規模を想定する。どうせトラウマ克服の最初の召還なんて相場が決まっている。


あれは……まぁ普通に振り下ろしただけだろうな、遠距離に見えるのは……


どのような戦闘が行われたのかを想定して、仮想敵を想定していく。


彼女からの攻撃はまだない。まぁ、思考をもとに戻しているか、それとも不意打ちのタイミングを狙っているのかそれはわからない。惚れたのなんだのいって殴ってこないならそれでもいい。その分こちらは情報を収集しアドバンテージにするだけだ。


まぁ、そんな甘い考えなど。一瞬で砕かれるものだが。


「与えるは半身。血、肉、喜、怒、哀、楽、魂。持ってる全てを与える」


【裏】か、恐らく知っていないだろうし、知っていたとしても狂ってるな。


「欲するは風、水、火、闇、闇、闇。私は私を内包する」


裏は、逆さに詠唱していくものだ。デメリットを増やし、メリットを減らす。一見旨みはないように見えるが実際は違う。


「求めるものはない。私は【施し】を与えるわ」


裏は通常と比べ、【特化型】が生まれやすくまた【特殊召還】も成功しやすい。


「与えるは四肢。私は私の全てを与える」


まぁ、それにしてもこれはやりすぎだけどな。感情も体の制御神経も与えてるから何もできないぞこいつ。


「欲するは、幻、時、(はざま)。私は私と【共感する】」


なるほど……、んこれ当初の目的達成きつくないか。これって恐らくアレだろ。


「求めることはなく、ただ私は与えることを求める」


これで召還は最後の詠唱に入る。最後に入る名前は…


「そして己が魂を捧げあい、契約とする」


「きたれ時空の彼方より、我の叫びを聞こえしものよ。我ここに召還す」


「【私は三幸()】を召還する」


……まぁ、ここまでは想定内。


問題はその規模だ。


白い世界だった場所が、濁っていく。彼女の後ろからは泥の人型が絶え間なく泥を生産しており、周りも泥にまみれる。


「戻ってきてもまたこれなのか」


「あら、当然想定はしてたんでしょ」


当然こうなることは想定している。しかし、この量は想定外だ。量、質共に狂った量が排出されている。


「まぁ、六割ぐらいだな。それよりもまずは先にやらなきゃいけない事はやっておくか」


音楽を鳴らし、説明を始める。


「あなた、いつもそれね」


「これが、俺の本質なんじゃないの? んで説明なんだが、とりあえず簡単な話から」


自分のステータスバーをだし説明をしていく。


「まずは、環境設定で曲を決める。なんでもいいが【仮想世界の環境】を変えるから気をつけろよ」


「なんで、そんなことするのかしら」


「こいつは保険だ、冷静さを保つ為、後ろから後押しして貰う為、なにより【自分を自分とする為】にはこれが一番簡単だ」


泥の領域を広げながら、彼女は動かず。こちらを見ている。


「曲は何曲でも、いいが起点になる曲は変更してはならない。また起点の曲は【特殊条件化】でしか鳴らない」


「特殊条件?」


「必要なのは、【洗脳ないし、抵抗ができない状態に陥った時】反応する曲だ。動けない場合は【AIを設定し自動で動けるようにする】以後自分が動けないならばAI行動にする。最低でもこれはもっとかないといつか公開するぞ」


彼女もステータスバーを出し。


「曲はなんでもいいの?」


「ノリのいい曲にしとけよ。【自分である証でもあるからな】」


「そこもわからないわ」


「【この時】【この精神状態で】【この状況】ならきっと流れる曲がある。例え記憶が消されようが、他人に自己の否定をされようが、全てを否定しようが【それが流れた瞬間】に自分だとわかる。極めて簡単に自己を確認できる。だから自分の芯にそれを叩き込む。まぁそれは今からやってやるからとりあえずシチュエーションを設定して何曲かぶち込んでおいて、その他のグループ曲も何十かいれとけ」


言われた通りに彼女は設定を行っていく。その間に周囲の解析を始める。罠等も同時で行っていく。


「できたわ」


「じゃあ、流して見ろ」


彼女の周囲から音が漏れる。


「そうじゃないな。周囲に流すのではなく、自分に響かせるんだ」


「もうすこし、わかりやすく言ってくれるかな」


「一昔前にあった、骨伝導使え骨伝導。あれは仮想世界ではかなり優秀だぞ」


コネクトの製作費用に骨伝導システムを組み込むレベルにはあれに期待している。


「そんな設定あったっけ」


「ゲームに良くありがちだが、詳細設定はこまめに見たほうがいいぞ、特にコネクトは」


言われたとおリに彼女は、設定を行っていると思う。かなりの時間がかかると思うのでここで色々な行っていく。にしても


「このゲーム、設定増えすぎだよな」


いまや、小さな教科書並みにある設定内容をちらりと見て、解析の作業に戻った。


今回は、このゲームについて少し。


ゲームであるからには、運営の遊び心や裏技等、


普通にやっていればわからないものも多々あります。


今回のもその1つです。


本来はメリットのある部分を減らしデメリットを増やす、一見


マイナスしかないように見えますがゲームである以上【調整は入ります】


つまり、デメリットが強ければ強い分だけ……


あと、間は空間の属性です。炎が火関係の属性と同様に、間も空間関係の属性です。まぁやっていることは……

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