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効率厨は方針を決めたようです。

「融合したことによって何か変わったのか?」




幸作がミラノに尋ねるとミラノは頷き、




「はい。世界全体では魔力というものが大気中に発生しました。これは所謂魔法や魔術などを使用する際に消費されるもので生物によって制限はありますが、大気中に存在する魔力を体内に溜め込み魔法などを使用します。」




「なる程。しかし、制限があるということは無限ではない。効率をよくするため制限をどうにか外す必要があるな。他には?」





ミラノと会話しつつ保管庫のアイテム整理を始める。と言ってもほとんど自動で必要分のストックはされているし、無くなったとしても毎秒100万個の賢者の石が生産可能なこのプラントではやることなどないだろう。因みに賢者の石というのは一言でいえば万能器、欲しい物を何でも作り出し壊れた物までも直す。それが例え人間だろうとだ。




「はい。ここ以外は世界がほとんどと言っていいほど地形が変化し、生息するモンスター、人種、亜人種、が増えているようです。そして、様々な国ができ、戦争、同盟をしています」






この発言には幸作は驚いた。まさか与えられたことしか出来なかった人種が勝手に国を作るなど<考える>ということが出来なかったのに出来るということに驚いた。





「で、人種の他にも色々いるって言ったな。それは?」





「獣人、竜人、魚人、がなど人の形を持つのが亜人種です。亜人種は人種と同じく高い知能を持ち生活していました。」





「ん?していました?」





「はい。亜人種は世界の中心から半分を纏めて生活していたようですが、人種が亜人種を異端だと批判し魔族だと称し皆殺し、または奴隷として扱っているようです。それからは亜人種は北へと追いやられ今では北の大陸だけとなっておらます。」




「ということはこの世界の人間は人間至上主義という訳だ。次に生活レベルは?」




「はい。ご主人様のUAVで偵察を行ったところ、文化レベルは中世ヨーロッパ以下、村などは発展レベルがとてつもなく低く、改良点が多々見受けられます。魔法については生活面より戦闘にだけ使うように考えているようです。」






「ふーん。知能が上がったと言っても無能なままか。なら亜人種の文化レベルの引き上げ、あわよくば亜人メイドを一人育成するか。」




方針を決めるとメイドは頷きこう言った。




「そうですね、いくら自動プラントといってもメンテナンスは必要ですし、ご主人様が外に出るのならば色々必要ですのでバックアップが要りますので是非お願い致します。」




「まぁ当分はこのプラントで魔力の改良、分析、を行う。いいな?」





「はっ、何処までもお供させて頂きます。ご主人様





ミラノはそう言いながら笑顔で同意したのだった。




UAVとは無人航空機のことで主に上空からの偵察に用いられる。



次のお話は「効率厨が外に出るようです。」です。




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