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ひだまりの国 海底都市の謎  作者: 白波
第2章 南地区
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第11話 いろいろと大丈夫でしょうか

「ここが目的地よ…。」


 みかんは、扉の前で立ち止まりました。


「ここって…この扉の先?」

「そう…海底都市特別調査機関メルクリウス…まぁ業務は名前の通りよ…。」


 名前の通りと言われたところで、よくわかりません…


「まぁ外に立ったままでもあれだから、入るか…。」


 そう言うとみかんは、扉を開けて中に入って行きました。

 私たちもそれに続くように中に踏み入れました。






 中に入ると、長い廊下があり、その先に巨大なモニターがある部屋に出ました。

 その部屋のモニターには、たくさんの映像が流れており、それを見ながらマイクで司令員が指示を飛ばしていました。


「ここは?」

「司令室よ…ついでだから入っておこうと思って…目的の部屋はこっちよ…。」


 みかんは、そう言い残して司令室の向かって左手にある扉の方へ歩いていきました。


「ちょっと待ってよ!」


 私たちはみかんの後を追うように歩いていきます。


「ここは、何をするところなの?」

「じゃあもっとわかりやすく説明するか…この世界において科学よりも魔法が発達しているのは知ってるよな?」


 みかんの質問に対して、私たちはうなづきました。


「そこで、科学と魔法…それぞれできることとできないことがある…だが、双方を使えば大体の事が出来る…その可能性を探るのがこの組織の…いえ、都市の目的よ…。」


 みかんは、そう言うとふたたび歩き始めました。


「それでね…せっかくだから、あなた達にもモニターとして協力してもらおうと思って…まぁ変な制約とあるわけじゃなくて、不通にこの都市にいてもらうだけで、文句は言わないわ…。」


 ちょうどそう言った時、扉の前にたどり着きました。

 みかんは、扉を開けて私たちを招き入れました。


「それで…同意書にサインしてもらわなきゃいけないの…いいかしら?」


 そう言いながら、みかんが同意書を私たちの前に置きました。


「なんだか、早くない? もっと詳しい説明をしてくれないと…。」

「みかんがやる事なら問題ないって!」


 私が戸惑っている横で陽菜は、既にサインを済ませていました。


「牡丹もさ…別に悪いことはないから!」

「そっそう?」


 私も戸惑いつつ、みかんにうながされるがままサインをしました。


「ありがとう! いやーちょうどモニターが足りなくて困ってたんだよね…ちょっとパスカード貸してくれないかな? 記録をしておかないと…。」

「わかった。」

「それじゃ、よろしく!」


 私と陽菜は、みかんにパスカードを渡しました。






 さて、パスカードへの登録も済んだところで、私たちは、みかんがモニターしてほしいという機械が置いてあるところに連れて行ってくれるとのことで、みかんの後ろについて長い廊下を歩いているといった状況です。


「みかん…どこまで行くの?」

「その…重要なものはすべて最奥部にあるものだから…もうすぐ着くと思うんだけど…。」


 廊下は、先ほどの司令室付近と違い、ところどころで電気が消えていて、薄暗いといった印象を受けました。

 この先に本当に重要なものが置いてあるのでしょうか?

 警備上の理由はなんとなしにうなづけますが、その割には設備が、他に比べて古いようなな気がしてなりません。


「着いたわ…。」


 そんなことを考えている間にも、一番奥に着いたようです。

 みかんは、重そうな扉を押していますがびくともしませんでした。


「みかん…この部屋、開けなさすぎて扉がどうかなってるとか言うことじゃないでしょうね?」

「大丈夫だと思うけど…おかしいな…1年前…じゃなかった前に開けたときには特に問題なかったと思うんだが…。」


 今、1年前って言ってましたよね…本当に大丈夫なのでしょうか?

 今さらながらいろいろと不安になってきました。

 読んでいただきありがとうございます。


 これからもよろしくお願いします。

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