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【010】調査継続

 アツアツの焼き栗、おいしい。

 素朴な甘さで、ホクホクしている。ゆっくりしっかり噛まないと喉に詰まるので、ガツガツ食べると咽せるだろうから、デザートぐらいでちょうどいいかも知れない。

 栗が割れなかったので、アルバンが指でパキパキ割ってくれた。渋皮まで半分剥いた状態で「はい、どうぞ」なんてパスしてくれる。

 私も自分で割ってみようと思ったのだが、あんまり上手くいかなった。練習すれば出来るようにはなると思うのだが、その前にアルバンに取り上げられてしまった。曰く「君の爪が割れたらどうするの」とのことだが、過保護が過ぎると思う。

 しかし、それと同時に、自分の分ではなく、わざわざ私の分を割って食べやすくして渡してくれるなんて、アルバンはなんて慈悲深いんだ……! と感動してもいる。なかなか出来ることではない。

 隣に座った、不器用で非力な私に対して栗を剥いて渡してくれる。

 これは、最早愛なのでは?

 うん。愛だな。

 間違いない。

 基本的にアルバンは毎日美味しいものを私に食べさせてくれるし、なんなら肉や魚に関しては一番美味しい部位をくれる。おまけに、私が自分の分を食べ終わって、終わっちゃった……としょんぼりしていると、いつも自分のぶんをくれるのだ。

 無論、アルバンは私の何倍も体が大きいので、後から一番ではないものの美味しい部位を追加で沢山食べてお腹を満たしているのだが、本当なら自分で食べられた筈の一番いいところを惜しみなく譲ってくれるのは、本当に人間が出来ているなと思う。

 令嬢失格と断言できるほど食い意地が張っている私とは大違いだ。育ちが良いとこうなるのかも知れない。

 食べ物以外の面においてもそうだ。

 いつも、何をするにしても、アルバンは状態確認と意思確認を怠らない。頻出する言葉の代表格としては「大丈夫?」だ。

 これをこうしてこうするつもりだけど、ツェツィーリアは大丈夫かな?

 という具合に、何においても説明と確認がセットである。かなり珍しいし、几帳面な男性である。

 通常、夫婦関係にもよるが、夫が決めたことに妻は黙ってついてこい! というスタイルを取る夫婦もかなり多いため、アルバンのように全面的に、妻である私の気持ちや体調、考えを勘定に入れてことを進めようとするのは珍しいケースだ。

「ツェツィーリア、まだ食べる? それとも、もうお腹いっぱいかな?」

「ええ。ありがとうございます。充分頂きました」

「じゃあ、残りは僕が食べちゃうね」

 七粒あったうちの五粒を私に食べられているというのに、アルバンは自分が二個しか食べられなくても嫌そうな顔をしない。

 聖人か?

 真剣にそう思う。なにしろ白銀は神の子という話もある程なので、心まで清らかなのかも知れない。きっとそうだ。そうでなければ、七粒の美味しい焼き栗を前に、私に好きなだけお食べ、なんてせず「女なんだから少し食って満足してろ」と言って全部自分で食べる筈だ。

 私は自分が結婚に向いていない自覚があるし、その性質は何があろうが変わらないが、アルバンの方には結婚の適性が余りにもあり過ぎるため、なんとか成立している。

 相性という意味でも、私が結婚できる男性は、どこを探してもアルバン以外に居ないかも知れない……。

 うっ、だめだ。

 アルバンのことが好きだ。

 傷跡は確かにちょっと凄い状態ではあるが、もう慣れたし「痛そうだな」とは思うものの、それを差し引いてもかっこよく見えるし、背中を丸めて栗を割っているのがなんだか、こう、こんな大男に対して言うべきではないのだろうが、かわいい、と思ってしまう。

 そろそろ認めよう。

 私は既に、アルバンにメロメロであると!

「ツェツィーリア、お昼が済んで片付けが終わったら、また少し走るよ。今度は早駆けになるから、眠って落馬しないようにね」

「わかりました。もしかして、予定よりも遠くに行くんですか?」

「鋭いね。さっき報告があったんだけど、この季節にしては獣の数が少ないんだ。鹿も、例年ならもっと簡単に捕まるんだけど……小型魔獣の数も見掛けなかったし、もしかしたら特定危険種が居るのかも知れない」

「ガルム、ですかね?」

「現時点で断言は出来ないけど、ガルムではないと思う。ここは川が近いし、鹿や猪をガルムが襲う必要がない。だから、もしかしたら鹿や猪を捕食するような大型の肉食魔獣やグリズリーが居るかも」

「なるほど。どちらにせよ調査して、発見次第早急に討伐しなくてはならないんですね」

「そういうこと。危険は危険だけど、僕が居れば少なくもツェツィーリアのことは守れるし、もう少し進んで調べてみようかって思っているんだけど、どうかな?」

「良いと思います。今日中の討伐は無理でも、調査はした方が良いと思いますし」

「怖くなって、耐えられそうになかったら言ってね? パニックを起こすのが一番危険だから」

「わかりました。ですが、もしそうなった場合、対処としてはどうなるんでしょうか?」

「気絶させる」

「え」

「頸動脈を圧迫して、気絶させる。癖が付くし、ツェツィーリアは女性にしては気絶しにくい方だから、出来ればやりたくないんだけど……錯乱して僕から離れられると守れなくなっちゃって、却って危険だから、その時にはそうするしかないね」

 決定事項だこれ。

 確かに正しい。最適解である。

 この中ではアルバンが一番強い。ガルムが怯えて逃げ出すぐらいなのだから、特定危険種であっても大抵の魔獣はアルバンの敵ではないだろう。

 私だけひと足早く屋敷に帰るというのもありはありだが、この近辺に何かしらの危険な生物が居る以上、私はアルバンと一緒に居るのが一番安全なのだ。

 無論、優秀なるフリートホーフ北方騎士団()の方々も、精強と名高く、普段から魔獣を倒して領民を守っているプロフェッショナルではあるのだが、私に関してはズブのど素人。完全なる足手纏いなので、強い魔獣と遭遇した場合、命に換えても領主夫人をお護りしろ! という展開になりかねない。

 彼らもプロなのでそうそう死んだりはしないと思うが、私が足手纏いとなることで怪我人が出たりしたら、場合によっては取り返しが付かないので、ここは素直にアルバンに同行するのが一番良いだろう。

「わかりました。いざという時には躊躇わずいってください」

「わかった。でも、少しだけ、君の首に触って確かめてみてもいい? 細くって、加減を間違えたら折りそうで怖くて」

「うっ、仕方ないですね……どうぞ」

「ごめんね。すぐ済むからね」

 今日のヴェールは肩までの短いタイプなので、アルバンの手が首に触れることになる。

 とはいえ、アルバンは手袋をしているし、私は私で襟のある服を着ているから、素肌に直接、という訳ではないのだが……普段から着替えも全て自分でしているがために、人に触れられることに慣れず、違和感が強い。

 そっと、壊れ物のように首に優しく触れられるのも、くすぐったい。

「はぁ、ツェツィーリア、君の喉は、ほっそりしていて、白鳥みたいだね……!」

「私は女性としては大柄だし、骨も細いとは言えない方ですよ?」

「そうかな? でも、僕よりもずっと、君は小さくて細くて、繊細な構造だよ。ああ、君を抱き締めて、どこにでも連れて行けるなんて……!」

 人目も憚らず、アルバンが私をガバッと情熱的にハグして引き寄せる。勢いがある余りに、最早アルバンの膝の上に乗せられている形になってしまっているのだが、本人は気付いていないらしく、傷のない顔の左半分で頬ずりする勢いでギュッと抱き締めている状態だ。

「あの、アルバン様。外ではこういうの、やめて貰っていいですか?」

「冷たい目をした君も素敵だ……!」

「なんで更に息を荒くしているんですか」

 冷たい声で割と厳しく拒否したのだが、アルバンは何故か更に息を荒くして、元からあまり良くない血色を少しだけ良くしている。

 わ、私が嫌がった方が興奮するのか……?

「ご、ごめんね! 君は貞淑な貴婦人なのに……こんな、他の奴らが居るところで。良くなかったね」

 本気で軽蔑の眼差しを向けたら、やっと我に返ってくれたようで、アワアワしながら私のことを元の位置に戻してくれる。

 なんだその慌てようは。

 クソッ、かわいいなこの人?

 頬っぺたまだ微妙にピンクだし。

 じっと見詰めると目がずっと泳いで照れているし。

「別に、ふ、ふたりきりのときなら、い、いぃ、ですよ……?」

 チラッ、チラッ、と横目で様子を伺いつつ、小さな声で言ってみた。

 花のような可憐なご令嬢が言うなら兎も角、私なぞが言った所で痛いだけではとも思うが、ついやってしまった。

 自分でやったことではあるが、死ぬほど恥ずかしい。もう殺して。自信過剰で申し訳ありません。

 と、思ったのだが……。

「ぁ、う、うん……。」

 アルバンもまた、カーッと顔が真っ赤になっていた。首や耳まで赤くて、逆上せて倒れるんじゃないかという程だったので、私も改めて顔が熱くなってしまった。

「ア、ア、アルバンしゃ、アルバン様! そ、そろそろ出発して良い頃合いなのでは!?」

「そっ、そうだねっ! い、行こうか!」

 ギクシャクしながら、二人でわたわたしながら準備を進める。

 私はモタモタしていたが、アルバンは動揺していようがテキパキ動いていたので、やはりどんな時でも有能なんだな、と再認識する。

 仕事ができる。

 か、かっこいい……!

 もう駄目だ。おしまいだ。私は頭のおかしい浮かれポンチです。いちいち、些細なことでもアルバンのことをカッコいいとか、かわいいとか思うようになってしまっている。

 黒百合姫とか墓場の鬼女とか言われていた私がなんたることだ。無様にも程がある。

 噂に聞きつつも、正直なところ、恋をしてキャイキャイやっている可憐なご令嬢のことを内心、ちょっとだけ馬鹿にしていたのだが、今や私がとんでもない浮かれポンチと貸している。あの時のご令嬢、ごめんなさい。私が間違っていました。お許しください。むしろ勘弁してください。好きな人が私の夫なんです。ここからどうすれば良いんですか?

 己の感情を己で持て余す。

 なんと度し難い現象であろうか。

 馬上で運ばれつつも、つらつらと自分の心理状態を客観視していたら、落ち着いてきた。

 その間もアルバンは周囲の騎士たちに指示出しを行い、報告を受け、情報を整理し、次はどこを調査するか、何を注視するべきかを決定していた。

 アルバンの方は調査が始まってすぐに切り替えが出来ているようで、そういうところが、私と彼の間における実力差を如実に表しているなぁ、と思う。

「……ツェツィーリア」

「はい」

 真剣な声色で、アルバンが切り出した。

 騎士たちの報告を受けて、数秒間考え込んだあとの発言だ。恐らく、事態が芳しくないということだろう。

「大型の魔獣が居る可能性が高い。地面を歩いた痕跡がないのに、鹿や猪などの獣や、中型魔獣が何かに食い荒らされた死骸がある。恐らく、飛ぶ魔獣。グリフォンやアンピプテラ、或いは、ワイバーン。まだ特定は出来ないけど、どの種類であれ、早期的に対処しなくてはならない」

 挙げられた魔獣は、ガルムと同じく、国が定める特定危険種だ。

 ガルムは恐ろしいが、一体なら人数を集めさえすれば田舎の自警団でも対処可能だが、それとは訳が違う。

 グリフォン、アンピプテラ、ワイバーン。

 今名前を挙げられた魔獣は、完全武装した戦闘集団が最低五十人で討伐する対象である。

 これらはいずれも大型の飛翔魔獣であり、牛や馬、熊のような大型生物を捕らえた状態で飛翔可能だ。空を飛び、滑空しながら攻撃する魔獣であり、魔法攻撃への耐性も高い。

 だが、これらの大型飛翔魔獣は出現が稀で、通常なら数十年に一度あるかないかなのだが……ここ、北部のフリートホーフ辺境伯領はその例外にあたる。

 北方山脈を擁する森林は人の手が殆ど入っていない。奥に行くにつれ、より希少な魔獣や魔法植物が棲息しているため、ことフリートホーフ辺境伯領に関しては、大型飛翔魔獣の出現は数年に一度の頻度にまで跳ね上がる。

 そして、大型飛翔魔獣と分類される魔獣に共通した特徴としては、人間を好んで捕食する、という点が挙げられる。

 狙われるのは主に行商人で、街道を少人数で進んでいたところを狙われる場合が多い。殆どの場合、狙われた人間は残さず全員が捕食されるが、狩りを行う場と捕食をする場所が離れているために、後からその痕跡が発見されても、大型飛翔魔獣がやったのか、盗賊の仕業であるのか判断が付きにくい場合が多い。

 しかし、行商人同様に盗賊も捕食対象として狙われるため、行商人がヒッポグリフに襲われ全滅した現場を見ていた盗賊団が、夜のうちに目撃情報を記した紙を騎士団詰め所に投げ込んで通報した、という記録も残っている。

 それほど、大型飛翔魔獣は恐ろしいものなのだ。

「作戦としては、このまま調査と討伐を続行したい。そういうことですね?」

「うん。無茶を言っているのは分かっているよ。でも、もしどうしても耐えられないようなら、僕と君だけで屋敷に戻るという手段もある」

「今作戦行動の期限はありますか?」

「明日の昼。明日の昼まで探索をして、発見出来ないようであれば撤退する」

 うっ、分かっていたつもりではあるが、明日の昼までか……長いなぁ。絶対にきついなぁ。

 野宿なんてしたことがないし、途中で休憩を取って貰っても眠れないだろうから、移動中に気絶するな、きっと……。

 でも、私はもう辺境伯夫人だし、放置していたら犠牲者が出るだろう。

 ハインリヒさん始め、部下の方々にお任せしてアルバンと一緒に帰ったら、私は安全でも、アルバンが居ないとここに来てくれている三十人の安全性が大幅に下がる。

 だとすれば、やはり、ここはやるしかないのだ。

「では……すみません。ロープか何かで、私をアルバン様の体に括り付けて頂いても良いですか? 多分、疲れて途中で寝てしまうと思うので」

「んっ、ふふふっ! ツェツィーリア、君は寛容だね。そして勇敢だ。わかった。固定するよ。ただし、予備の剣帯があるから、それと君の剣帯を繋ぐことにしよう。一旦降りようか。長丁場になるかも知れない。ハインリヒ、冬用の防寒着を。ツェツィーリアに着せる。襟巻きも。鞍の上に野営用のブランケットと毛皮を鞍の上に敷いて固定しよう」

 方針が決まった瞬間に、アルバンは私の負担を減らすためにバリバリ働いている。

 喋りながらも渡された外套を私に着せて、白く柔らかい襟巻きを巻いてくれる。

 冬が厳しい土地であるからか、外套は上下セットになっているものだった。ズボンの上から更に重ねるのが前提の、内側に短い毛の生き物の毛皮を張ったもので、上着はお尻の下まで隠れるぐらいの長さがあるもの。

 暖かいが、着膨れしているせいでだいぶ滑稽な仕上がりになっている。

 私を布で包み込みつつ、もう一つ、アルバンが小声で囁いた。

「ツェツィーリア、こんな所で不躾な質問だけど、お尻は大丈夫かな? 乗馬に慣れていないと、皮が剥けて脱水になることがあるんだ」

「少しヒリヒリしていますが、今のところ問題ないです」

「これからは道が悪くなるから、擦れて痛いようなら教えて。恥ずかしいかも知れないけど、そうなったら、物資運搬用のリュックをひとつ空けて、そこに入れた状態で僕が背負うことにする」

「面倒なようでしたら、最初からその方法でも大丈夫ですよ?」

「圧迫されて呼吸が浅くなったり、骨を折ったりする可能性があるから、出来ればギリギリまで避けたい。それに、これは死体の運搬方法だから……君をそういう手段で運びたくない」

「ああ、戦死したご遺体を運ぶのってそういう風にやるんですね」

「うん。荷物をより小さくする必要がある場合は、人間って腰から反対側に折り曲げると一番コンパクトになるから。小柄な人だとそのまま入るけど、そうじゃない場合は腰から反対側に折って、それでも収まりが悪い時は脚も折るんだ。運んでから納棺師に頼んで元通りにするんだよ。ただ、これは山の多いうちでよくやる方法で、他の地域だと折り曲げたりせずに馬車で運搬することが多いから、他所では言わないようにしてね。絶対に煩いから」

「わかりました」

 アルバンとの会話はためになるなぁ。

 知識が豊富だし、私に対して説明する手間を惜しまないので、聞けばなんでも教えてくれる。

 これまで私は憚ることなく己の無知を曝け出して、五歳児なみに「なぜなにどうして」を繰り出しているのだが、これまで一度としてアルバンが答えに窮したことはない。

 歴史書や戦術理論の本を読んでいても、戦死者を回収した、だとか、戦死者の遺体回収コストについて、だとか素っ気ない一文のみで済まされていて、私は具体的な方法などを何も知らず、また疑問にも思っていなかった。

 だが、考えてみれば当然、行われた結果が記録として残るのなら、それを実際に行った人々が居て、結果に至るための過程が必ずある訳で……領地を治めるためにはそういった現場のことも知っておかねばならないが、やはり自分の目で見なくてはわからないことは多いのだなと痛感する。

「それで、ツェツィーリア、着せてから気付いたんだけど、トイレは大丈夫かな?」

「正直に言いますと、もう行きたいのですが、この状況だと単独行動は無理ですよね?」

「……。僕が、付いて行くよ」

「やめてください。近寄らないで。距離を取ってください。息を荒くしたままにじり寄るのを即刻中止してください」

 排泄行為にさえも興奮するのか、この人。

 私も流石に排泄は見られたくない。絶対に嫌だ。

 しかし、いつまでもこんな事で揉めていてはいけないので、折衷案として、アルバンに近くまで付いてきて貰い、お互いに声を掛け合いながら済ませるという手段を取ったのだが、不可抗力とはいえ死ぬほど恥ずかしかったし、別れる時より微妙にアルバンの立ち位置が近くなっていた。

「やめろ」

「ご、ごめんなさい……!」

 本気でキレてしまった。

 夫であるとかどうとかを放り投げて、純粋な怒りをぶつけてしまった。

 私が怒っているのが伝わったのか、アルバンも顔を背けつつビクッとしていたので、とりあえずよしとしておく。

 色々とあって時間をとらせてしまったが、こうして、陽があるうちに進みたいとのことで、再び馬上にて私はお邪魔にならぬよう、荷物としての任務に戻ったのだった。

 

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