エチャカトゥルカ

軍人の水瀬紫は自身の体質を理由に職を辞める決意をしました。
部隊の仲間たちは直近の重要任務の慰労会と紫の引退式と他の仲間の結婚祝いをするために、酒場を貸し切って朝まで大騒ぎをしました。
翌朝になると仲間たちが二日酔いに悩まされながら見送る中、ケロッとした様子の紫は長らく過ごした軍事都市から地元の御空市へと帰ります。
早朝に出発しても電車の乗り換えで時刻は昼下がり、天気予報の外れた雨の中湯悦に浸って歩いていました。
そして一人の少女に出会います。
いえ、それは人と呼ぶにはあまりに異質で根本から違う、そんな予感をさせる存在でした。
ですが、その少女の透き通る声を聞いて水瀬紫は彼女とともに歩むことを決めました。
　　　
　　　
前日譚２作目でこれが終わると本編に入ります。
頑張って物語を紡いていきます。