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季節の変わり目

作者: ひつじ

昼下がりPM15時。眠くなってきた。このどことなく夢と現実の境がわからなくなるこの感覚が嫌いでは無い。今は寒い冬。あの子との間に少し嫌なことがあった。どことなく心も冷たく冷めきっている。夢は過去の記憶のツギハギのような映像を見せてくれる。今日はどんな映像を見せてくれるんだろうか....


僕は嫌いだ。

僕は自分の部屋が嫌いだ。いつもここで泣いているから。僕はバイクが嫌いだ。部屋を抜け出すといつもコイツに乗っていたから。僕は家族が嫌いだ。慰めを求めても、いつも同じようなことばっか言って予想がついてしまうから。

僕は友達が嫌いだ。そんな自分を受け入れてくれている気がするから。僕は僕が嫌いだ。なんでもかんでも嫌いになってそれに酔っているんだから。僕は僕によくしてくれる物や人も何もかもを嫌っている。嫌われることに慣れている勘違いをしている。だから何もかもを嫌いになれる。僕は嫌われることが嫌いだ。嫌われることに慣れてなんかいないから。そんな僕に春が来た。僕にも好きな人ができた。今も好いているぼくの彼女だ。僕は好きだ。あの子のこと。僕は好きだ。あの子が好きなもの。僕は好きだ。あの子と過ごす時間が。冬の晴れた外のどこか温かみを感じる冷たい風が。寝ている僕の鼻にその風が漂った。ビリリと震えた体から涙が1つ。僕は好きだ。やっぱり好きだよあの子ことが。やっぱり好きだ。季節の変わり目。



僕は最近、嫌いなものや嫌だったことを飲み込もうと頑張っている。直近だと、あの子の隠し事でショックを受けたことを飲み込んだよ。きっと僕なんかより、あの子の方がショックだろうからね。余計好きになったよ。愛してあげることに意味をみいだせたから。春だねぇ。

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