さあ宇宙へと飛び出そう
「1次元空間は点、2次元空間は線、3次元空間はこの世界……」
つぶやきながらスイッチを入れていく。
「ここに時間が加わり、それが複数になると4次元空間……」
計器類に明かりが灯り、エンジンに火が入る。
「6次元空間はテレポート、7次元空間はタイムトラベル……」
1から11までの数字がつけられたロータリースイッチを捻り出す。
「そして8次元空間が――ワープ!」
スイッチと8が重なったところで、管制官から許可が降りる。
「さーて、今日行く宇宙には知的生命体さんはいるかな〜?」
『それではいってらっしゃい』
「はい。行ってきます!」
管制官との通信を終え指をわきわきした後、操縦桿を握る。
シャトルが宇宙に飛び出して少しすると、目の前が水鏡の如く波立つ。
水面に波紋を広げ、シャトルは無限の可能性のある別宇宙へと旅たった。
というわけでただいまです。
ただいま、おかえりなさい、そして行ってきます。
これら3つはセットと思い、帰ってきちゃいました。