特別編 コウサスでは
スタッフ達がPCに向かって座っているここはコウサスの事務所の一部屋。 現在は募集が終了し、集まった応募の確認作業中。
「うーん……なかなか良さそうなのは無いですね」
「あり過ぎても困るがな」
この確認作業を通過出来た人間だけが 面接に挑めるのだが、数があるだけに選考も大変だ。
「うーん……うん?」
「どした? 良さそうなのあった?」
「いや、これなんですけど」
「なんだこれ……?」
画面に映っているのは今までと同じく応募者の情報なのだが、応募理由がおかしく、
「この世界で頂点に立つため……って、なんだそりゃ笑」
「今までこんな理由見たことないんですけど……っていうか送り先間違えてません? うちVの事務所なんですけど」
「良いじゃん面白そうだし、なにか大きなことやってくれるかもよ?」
「ただ頭のおかしい人って可能性もありますよ?」
「そういうのを弾くための面接だよ、話を聞くだけ聞いてみても損は無い」
「はぁ……」
この人はこんなやり方で人を選んで良いのだろうか? と思いつつ、私は応募者の名前を確認した。
「真部真央……っと」
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