第九話 いざ面接へ!
さて、一次選考合格の知らせを貰ってから時間は流れ、現在コウサスの事務所前。 目の前まで迫った二次審査を前に僕は、
「やばいやばいやばいやばいやばい」
緊張しまくっていた。
(昨日までは平気そうな顔をしていたではないか)
「無理無理無理無理無理」
「絶対頭の中真っ白になってしゃべれなくなる」
せっかくここまで来たけど、ここから自分がまともに受け答えしてる姿が想像できない。
「ね、ねぇ......今回はあきらめて帰っちゃだめかな」
(駄目だ)
「ですよねぇ......」
事務所の外観は東京のオフィス街にあるにも関わらずほかの建物に見劣りしないほどで、さすが大手事務所って感じ。 まぁ、それがさらに緊張を誘うんだけども......。
「すうぅ......はあぁ......よし」
僕は勇気を出して事務所に入った。 中は僕が想像してた事務所のイメージ通りで、受付が正面にあったり、部屋の隅にソファーとかテーブルが置いてあった。
受付では女の人がPCで何かしているのが見える。
「あ、あの」
「はい、どうされましたか?」
受付の女の人に話しかけると、視線がPCから僕のほうにむけられた。
「二次選考を受けに来たんですけど......」
「応募者の方ですね、お名前をお伺いしてもよろしいですか?」
「真部真央です」
「......はい、真部真央様ですね。 確認できましたので、そこの廊下の奥の待合室で時間になるまでお待ちください」
「はい」
言われたままに廊下を進むと、待合室と書かれた紙が貼ってある部屋があった。
「ここか......」
扉を開けるとすでに何人かが前のほうの椅子に座っており、僕は後ろのほうの椅子に座った。
「ここにいる人たち、みんな一次選考を勝ち抜いた人なんだよね......なんか僕がここにいるの、すごく場違いなんじゃ......」
そんなことを考えていると、部屋の扉が勢いよく開き女の人が入ってきた。
「はぁ......はぁ......間に合ったぁ」
部屋に飛び込んできたので部屋にいた全員の注目を集めているが、何より注意を引くのがその恰好。 赤髪のショートヘアで髪の一部を編んで前にたらし、頭の上にはサングラスが乗っている。 服は白のTシャツにショートパンツと、とても審査を受けに来たとは思えない格好だった。 ......まぁ、僕もTシャツ着てるから人のこと言えないけど......。
「ギリギリセーフ......ってなーんだ、まだ結構時間あるじゃーん」
女の人は腕時計を見てつぶやくと、椅子に座った。
「うーん......うん?」
女の人が周りを見回し始め、僕と目が合った。 その瞬間ニヤっと笑って僕の隣の椅子に座った。
「よっ!」
「えっ! あ、こんにちは......」
急に話しかけられて変な声出しちゃった......。
「そんなにビビらなくても大丈夫だって!」
「は、はい」
元気がいい人だなぁ......緊張とかしないんだろうか。
「あたしは瑠菜、あんたは?」
「真央です」
「真央か、いい名前だな!」
「あ、ありがとうございます」
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