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身内から気味悪がれていたある日、祖父が依琉の能力を聞きつけ、跡継ぎとしてこの家に引き取ってくれた。


―だが、依琉は今だからこそ思う。


両親や家族は自分の能力を否定したのは、こうなることを恐れたのかもしれないと。


祖父の跡を継ぐということは、家の全てを継ぐということ。


それすなわち、当主となることだ。


そうなれば敵が多く待ち構える。主に、身内が。


そんな戦場に向かわせない為に、あえて家族は能力を否定していたのかもしれない。


…事実、依琉が祖父の手で連れていかれた時、母親は最後まで泣いて能力を否定していた。


―わたしの子供は普通だから。変な力など持っていない―と。


しかし言葉は聞き入れられず、あれからもう7年の月日が経っていた。


依琉はそれから一度たりとも家族に会っていない。

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