第2話 悪夢の始まり
どうもこんにちは。初見の方は初めまして。
出来損ないのデミゴッドです。三回目の投稿ですが前回から大分時間が経ってしまいました。気楽に読んでいただけると嬉しいです。
朝のホームルームが始まった。
「皆さん おはようございます。 今日から本格的に授業が始まります。 寝たりしないで頑張ってくださいね〜。」
いつものゆったりした久世橋先生の話を聞き流して僕は1時間目の準備を始める。
簡単な自己紹介を繰り返し気づけばもう昼休みだ。などと考えているうちに教室には僕だけかと思えば他にも何人かいるようだった。
薄暗い森の中目の前の赤黒い血のような色をしたフードを被り槍を持った者に首を捕まれた次の瞬間全身に焼けるような痛みがはしった。
「ごめんなさい。 私にはこうするしかなかったの。」
その言葉と共に意識が途切れた。
「け....き....くん....剣崎君?」
弓弦さんの声が聞こえる。僕はいつの間にか眠てしまったらしい。だとすると先程の森の中での事は夢だったようだ。最近この夢をよく見る気がする。「剣崎君大丈夫? 魘されてたみたいだけど?」
「うっ うん。大丈夫だよ。」
時計を見るともう昼休みは終わっていた。
その後の授業も午前中と同じような内容が続きあっという間に6時間目が終わった。
(ふぅ...ようやく今日の授業が終わった〜。 そういえば今日は僕が夕飯を作る事になってたんだった。帰りに食材買いに行かなきゃ)
帰りのホームルームが終わり教室を出ようとすると弓弦さんに呼び止められた。
「あっ まっまって剣崎君!」
「えっ?急にどうしたの?弓弦さん。」
「あのね...その...一緒に帰っても良いかな?帰り道同じ方向なの剣崎君だけだし、一人じゃ寂しいから。」
「もちろん!って言いたいのはやまやまなんだけど、今日は夕飯の食材を買いに行かなきゃいけないから遅くなっちゃうよ?」
「それなら私もお買い物に付き合うよ。 食材選びには自信があるから。」
「ありがとう。 そうしてくれると助かるよ。」
(弓弦さんとお買い物...それってちょっとしたデートなんじゃ!?ヤバい‼︎そう思うとドキドキして来た。)
そうして僕と弓弦さんは学校を出て近くのスーパーへ向かった。そのスーパーは市内でも割と大きめのスーパーで狭いが小さなカフェがある事もあって。学生の溜まり場になっている。
「そういえば今日は何を作るの?」
「えっと、とりあえずカレーを作ろうかなって思ってるよ。 えーとじゃがいもじゃがいもっと。」
「あっ ちょっとまってそっちのじゃがいもよりもこっちのほうがおいしいよ。」
「う〜ん、食材の事はよくわからないなぁ〜」
「ふふっなんかこうしてると私達恋人みたい。」
(まっまさか弓弦さんがそんな風に思ってたなんて、ヤバいますます緊張してしまう)
買い物を終えスーパーからの帰り道僕は思い切って弓弦さんを家に誘ってみることにした。
「弓弦さんよかったら、僕の家で一緒に夕飯食べない? さっき買い物に付き合ってもらったお礼がしたいんだ。」
「そんな!お礼だなんて私、剣崎君と一緒に帰りたかっただけなのに、本当にいいの?」
「もちろんだよ!いつも僕と妹だけだから弓弦さんが来てくれたら妹も喜ぶよ。」
「そっそういう事ならお言葉に甘えちゃおうかな?」
そうして弓弦さんと僕の家で一緒に夕飯を食べる事になった。
読んでいただきありがとうございます。次回からは月2回の更新を目安に投稿して行こうと思いますのよろしくお願いします。