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世界綺譚。  作者: 船堂京桜
1/1

1.少女の正体

---

不思議な感覚だった。

目が覚めると、俺は子供だった。

俺は確かに、さっきまで____さっき、まで。

何をしていたんだろうか。

すっかり思い出せないが、とにかく眠い。

後で思い出せばいいだろうと思い、俺は再び眠りについた。

---

気づけばそこはベッドだった。

しかも、かなり大きい。

なぜ俺はこんな場所にいるのか?そんな疑問が頭をよぎる。

そもそも。これはさっき気づいたのだが、自分が誰で、何をしていたかすら覚えていないのだ。

何一つとして、覚えていない。

「レイ、起きたのね」

唐突に声を掛けられ、慌てて後ろを振り向く。

そこにいたのは、可憐ながらもどこか落ち着きのある少女だった。

可憐というよりは、美麗と言ったほうが正しいかもしれない。10代後半ぐらいだろうか。

「早いわね」

「あ、えっと」

早いと言うのは、恐らく起きたのが早いという意味だろう。

それよりも、目の前にいる少女は誰なのか。そして、俺は誰でここはどこなのか。

まずはそれを聞く必要があった。

「あの。あなたは、誰ですか?」

俺は、慎重に尋ねた。

すると少女は少々驚いた顔をして、困ったように笑った。

「あら、忘れちゃったの?あなたの、お母さんよ」

衝撃だった。

この歳で母親だということも、俺の母親がここまで美麗であるということも、全部そうだ。

「そ、そうだったね」

俺は慌てて取り繕う。

それ以上追及して来ないところを見ると、寝ぼけていたとでも思われているのかもしれない。

何はともあれ、好都合だった。

それと同時に、情報を集める必要があるということを、強く感じた。

はじめまして。

小説の投稿は初めてですが、何卒よろしくお願いします。

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