おじいちゃんの好みはロリっ子ですか?
茜色に染まる山、川の横を登って行くと僕の家がある。
「コトネ!コトネは何処だ!?」
おじいちゃんが中庭で僕を呼んでる。
…しょうがない戻るか。
僕は紅葉の木の上からジャンプしており、おじいちゃんの頭に足がぶつかった。
「があっ!」
「おじいちゃんきたよ。」
「あぁ…痛いぞコトネ。そんなことより話したいことがある。付いてきてくれ。」
「うん…。」
そして茶室に連れられた。暗くて狭いが抹茶の香りが広がってほっこりする部屋。
この部屋にいると落ち着く…。
「ねむい…。」
「寝るなら話を聞いてからにしてくれぇ。」
「は〜い…。じゃあ…はやく話して。」
「うむ。まず最近魔物が沢山でてきてるのは知ってるな。」
魔物。それは本を狙うもの。本はこの世界では生命に値する。
理由は分からないが本をめちゃくちゃにする迷惑な奴。
「うん。それ知らなきゃ本の管理人になれない。」
僕は自信満々に立ち上がり言う。
本の管理人とは、魔物から依頼主の本を護りぬくことなのだから。
それ以外知る必要ない。これが僕の仕事。
「そうじゃな。コトネは立派に管理人の仕事をこなしている。が、しかし!」
「どうした?」
「魔物が増えていく一方の中、1人でいたいけな孫が、魔物に倒されないか心配でたまらん!」
おじいちゃんの目が燃え上がるように赤くなっている。
…このロリコンじじい。
僕はおじいちゃんに冷たい目を向けて。
「おじいちゃんの個人的な意見は要らない。はやく用件話して。」
「む、むう…。だからバイトをー。」
「バイトは募集しないし1人でやれる。」
それには僕自身に問題があるのでバイトを雇いたくないのだ。これ、おじいちゃんも知らない問題。
「と言うと思ってバイトを勝手に雇っておいた。もう職場にいると思うぞ。」
「…むう。…なんて奴だ。」
こんなの解雇しないと。
もしも、目の前であれ使うことになったらと思うと震える。
おじいちゃんは僕の能力の裏を知らないから仕方ないかな。
「行って。解雇する。」
「いや、頼むからやめてくれー!お前1人だけじゃ大変じゃろ!?」
止めようと必死になっているおじいちゃんをほっといて、僕は職場に向かった。