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前説のないRPG・・・的な?

 「気がつくとそこは平原だった。」

 なにをいっているのかわからんが、気が動転しているのだけはわかる。わかるのだが、状況がわからん。何でこんなところにいるのかも、何をされたのかも。何より、この手にもつ、ひのきの棒とかわの盾、そしてぬのの服の意味がまったくわからない。


 おちつけ、こういう時には素数を数えるのがいいとどこかで聞いたおぼえが・・・。

 「よん・・・おちついた」

 ふう、まさか現実にこの台詞が使えるとは思わなかった。

 ちょっと落ち着いた。



 気を落ち着けたところでだ、さて、この状況はどういうことだろう?

 朝起きて着替えてさあ出勤だと玄関を出たところまでは覚えているのだけれど、着ていたはずのスーツはぬのの服に、手に持っていたはずのかばんはかわの盾にって、これなんてRPG? まあ、装備なしで放り出されるよりはって・・・ないわー。あ、ポケットにハンカチがあるわ。初代じゃなくて3なのかな?

 持ち物を調べてみたら、50Gとお弁当もありました。・・・お届けものの途中かな?



 しばらく呆然としていたけれど、このまま夜を待つわけにもいかないのでとりあえず動くことにした。

 ひのきの棒とはいえ、武器を持っていることから、これが必要になるような何かがあらわれるかもしれないし、何より独りでこんなところに長居はしたくない。せめて身を隠せるところに行きたいところだ。

 幸いにも、地平線ぎりぎりの辺りに壁のようなものも見えるし、小一時間も歩けばそこにたどり着けるだろう。



───────────────────────────────────────────────



 お約束というかなんというか、突然それは現れた。

 まさに現れたというしかない登場だった。

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