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プロローグ
・小説は初心者ですので、文章が崩壊している可能性がありますがどうか生暖かい目で見てやってください。
・登場人物はモチーフがあるものもありますが基本的にはオリジナルです。
ここは龍の血を引く者が治める、龍の国。
その日は常夏のこの国にしては珍しく、涼しく、とても過ごしやすい日であった。平和な、炭鉱の豊かなこの国には、極稀に、特殊な能力を持った者が生まれてくるのだ。それが、『錬金術』を操る者。その能力は錬金術を超え、あらゆる物質を創造することすら出来た。しかし、このような能力は他国の者には知られてはいけなかった。人攫いが現れるかもしれないからだ。故にこの国は、他国との交流が滅多にないため、『隔絶された神秘の国』と呼ばれることもしばしばあった。龍の伝承は、この国から始まったとも言われる。これは、この国と、その国の王族たちに降りかかった災いの、ちょっとした昔話である。