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鰊月亀日

闇勇者さんがここに来たのはなんか用事があるのかとか、もしかして召喚された恨みがあるかとか思って聞いてみたけど、返事は意外なものだった。

「いや、なんとなく、闇の聖女の顔を確認しておきたかったから。」

恨みとかないの―?え、ああ、来たいと思ってる人しか召喚されない仕組みなんだ。

今、あんた何してんの?え?魔王の配下探し?

……なんか、監獄されたって聞いたんだけど。脱獄しちゃってるのにそんなことしていいの?

何?世界を救うために汚名を被るくらい構わないだって?

……何この聖人、びびるわぁ。


なお、そのあと、てけとーにサイダーやポテチを振る舞ったら、なんか驚いた顔をしてくってた。

初めて見る物のはずなのによくそう躊躇なく食えるね、コーラとバナナのトラップは引っかからなかったし。さすがは勇者や!



蛤月帆日

看守君に監獄内にまで闇勇者に潜入されたよー大丈夫か―って言っておいた。

看守君まじでビビッてた。

というか、最近、看守君忙しそうだよね?なんかあるの?

……な~んかかくしているなぁ、この人。

むかついたから、アフロでフィーバーな格好にしてやった。



鵂月鮫日

偉そうな邪神官のおっさんに同じことを聞いたら、多分知らない方がいい事ですとか言われた。

……むう、秘密にされるときになるなぁ。

多分外の難民があほみたいに増えたからそれ関連かなぁ。

あ、エロ銅像は最近さらに増えて、もうあきらめたよ。

けど、やけにリアルな自分の銅像とエロ触手邪神を絡ませるという謎のR-18彫刻を作った奴だけは、そいつの頭の上と彫刻に多量のペンキを降らしてやった。

流石にそれは許さん!



蠅月蚊日

最近まじで暇である。

看守君やら、偉そうなオッチャンが忙しい所為か、話し相手が不足しているし、なぜか最近幼女ちゃんが寝ていることが多い。

流石に寝ている娘を起こして会話するほど自分も鬼じゃないけどね。

と、いうわけで、闇勇者君、もっとここに来てくれたりしてもいいんじゃよ?

「……一応、俺は指名手配犯だぞ。」

最近ちょくちょく闇勇者君がここに来てくれるようになった。

というか、闇勇者君、結構ここにきてるよね。もしかして暇なの?

「そんなわけあるか、最近魔王軍が活発化してきて、忙しいくらいだ。ただ、このへんだと俺の素性を知っていてもかくまってくれるところが多くてな。」

……あ~、確かに。邪教うんぬんとか、そういうことを言ってるが集まってるらしいし。

ガチ犯罪者もいたりするらしい。

なお、ここでまじでやばいと思われる犯罪をしたら、口の中に暴君で辛いお菓子が鼻と口に入るお祈りをしてます。

効果があるかは不明。

「それに、ここだととりあえずまともに食事ができる」

もしかしてここに来たのは、飯が目的かよ。ひどい!私の御飯が目的だったのね!

本音は自分はある意味ノーマルでレズだから、むしろ安心した。

……にしても、なんで、そんな大変そうなのに、魔王を倒すようなモチベーションがあるの?何か秘訣は?

「……これも、光の聖女の奴を……少しでも手助けしたいから……かな。」

なんと、純愛ボーイだったのか。



蝶月牒日

なんとなく看守の人に、魔王軍活発化してるらしいけど大丈夫って聞いたら、どうしてそれをって驚かれた。

……どうやら、最近のこそこそはこれが原因だったらしい。

え?何?闇の聖女は代々裏切り者が多いから、魔王軍が来たら、裏切ると思った?

だから秘密にしてた?

……そんなことしてたから裏切られるんじゃねえの?


まあ、ぶっちゃけ自分としては正直魔王軍の素性がわからなすぎるので裏切るつもりはないけど。

そういったら、看守さんがすまないありがとうとか言ってきた。

けど、その猫のキグルミ状態でそう謝られてもまるで誠意が伝わらない件。



桜月梅日

なんか、光の勇者と聖女コンビが来た。

闇勇者のことを探すのと、このへんにでかい魔王の幹部が出たかららしい。

というわけで、なんとなく光の勇者君と会話をしていたわけだが、実は彼、自分と同じ元日本人であったことが判明。

久々に楽しい現代人トークができて満足です。

飯は牛丼に味噌汁、生卵付き、汁だくだく!何?玉ねぎだくがいいだって?えー、自分玉ねぎあんまり好きじゃないんだよなぁ……。

そんな風に仲良く会話していたからか、光の聖女と幼女ちゃんからの視線がやばい。

幼女ちゃんは勇者のことを上目使いでにらんでいるからまだかわいくもあるけど、光の聖女の方はマジやばい。

なんというか、この怨敵め!って感じで、途中でぽつりとこの薄汚い雌豚めとか言ってた。

……もしかして、闇の聖女や勇者の扱いが悪いのってこいつのせいなんじゃねぇのか?



桜月松日

地味に光勇者君がしょっちゅうここに来ます。

闇勇者さんは来ません。

おかげで、光聖女と幼女ちゃんの機嫌、後看守さんの胃袋がやばい。

どうやら、彼はパン食よりごはん派の模様。

ここのレンジチンの御飯ストックがもりもり減っていく。

え?もっといくら乗っけてもいいかって?だめだめ、これ、地味に作るのに祈りパワーめっちゃかかるんだから。天然素材なせいで。

後、食べ過ぎたら、血糖値が上がるぞ!よくわからんけど。

あーもー、しょぼーんとしない。……特別だからなー!

うんうん、感謝するがいい!……なんか、弟がいたらこんな感じなんだろうなーとか思った。



桜月苺日

光聖女の視線が痛すぎる。

看守の顔色が悪いを通り越してグロい。

偉そうな邪司祭さんはむしろ、拍が付くとか喜んでる。

最近寝るとき幼女ちゃんがこっちを抱きしめながら寝てくれる。やったー!

光勇者君は嬉しそうにバナナでバナナチョコ作ってる。

……光勇者君や、君、何やってるんだよ。

おら、光勇者君、俺のバナナ食べる?って、どう考えても確信犯だろ。

光聖女ちゃんがうれしいような、恥ずかしいような、にくいような、よくわからん顔になってるぞ。



桜月柿日

光勇者君と光聖女ちゃんが無事に魔王幹部を倒したようなのでお祝い。

とりあえず,普通にジャンボパフェトリプルデラックスペガサス昇天盛りを願ったら,マジで出てきてビビッた。

代わりに祈りパワーが,ごりっと減った。

勇者君と幼女ちゃんと自分の3人で分け合って食べました。

光聖女は,頑なに食べるのを断って,光勇者君にも食べないほうがいいと暗にいってた。

けど,光勇君鈍くて気づいてなかったけどねその言葉。


なんとなーく,光聖女のまえで光勇者君に光聖女ちゃんのこと好きかどうか聞いてみた。

そしたら,おう!大事な仲間だって返ってきた。

それって遠まわしに,恋愛感情を否定してないか?まあ,今は未だと付くだけかもしれないけど。

対して,それに気付いてないのか,その言葉に光の聖女うっとりしてるのが目に見えてわかる。

あれ?けどたしか,闇勇者は光聖女のことが好きで……もしかして,これ,3角関係ってやつか?


あ,ついで外の人たちにもお祝いのおすそ分けしておいた。

あそこまで大きな綿飴を作れたのは自分でも意外であった。



茸月苔日

魔王幹部倒したから,光聖女と勇者君は帰るらしい。

おつかれ~,またこいよ~。

なお,闇勇者は引き続きこれからも探索するとのこと。

後,光勇者君に闇勇者君のことなんでそんなに探してるのって聞いてみた。

「さすがに,初対面でいきなり自分をぼこぼこにしたり,光聖女を押し倒したりするやつがまともなわけねーだろ。」

……おいおい,闇勇者君,君何やってんだよマジで



茸月椎日

光勇者君が帰ったおかげか,久しぶりに闇勇者君が来た。

ていうか,闇勇者君聞いたよー君なんかやばいことやったって聞いたけど,あれマジ?

「……闇の力が暴走した。あと,光勇者は嫌いだ。」

嫌いだからってぼこぼことかどこのDQNだよ……。

とりあえず,気持ちの整理がついたら謝りにイケーと言っておいた。

なんか,返事が曖昧だった。ほんとに判ってるのかなこの子は……。

「それよりも,俺も魔王の幹部を倒した。だから遅くなった。

……光勇者より強いやつを,だ。」

へー!すげぇやん!おめでとう!

ン?何?その視線は?

……あー!そういうことね!闇勇者君,お疲れ!よく一人だったのに頑張った!特別に今日は光勇者君以上にお祝いをしてやろう!

「べ,別にそういうわけではない!ただ,光勇者のやつよりもだなぁ……!」

じゃあ,いらないの?お祝い。

「……してくれるなら……」

うんうん,なんだかんだ言って男のツンデレはだれも得しないぞ。

素直に生きるがよい。

とりあえず,でかいチョコケーキを出して祝っといた。


「あと,おれも一応元日本人だ。」

ファッ!それを先に言えよ!


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