第1章第1話悪の組織のボス、ヒーローの現状を見る。
初投稿です。まだまだ未熟ですが頑張ります。
この世界は狂っている。何故だって? それはこの世界には悪の秘密結社が沢山あるからだ。逆にヒーローもいる。そして戦いは起き、傷つき、そして死んでいく、この世界は狂っている。理由にならない? その答えは自分で見て、判断する事をお勧めする。
周りに何も無い荒野に一人の男が、空を見上げて立ち止まっていた。
「無常だよ。この世界は」
突然そう言った男は、ゆっくりと歩きだした。しばらく歩いていくと遠くに街らしきものが見えた。
「街か、俺の計画の第一段階だな」
そう言って男は街へ急ぎ足で向かった。男が街の入口へと着いた。街は人が多く行き交う時間だった為、多くの人が歩いていた。
「平和だな、この街は」
そう言っていると横から突然。
「そうかい? この町ブレンスクートは、7年前悪の秘密結社ドボールによって大きな被害をうけたんだ。でもその時、ヒーロー達が敵のボスを倒してくれたんだ」
と、見た目50代のおばさんが声をかけてきた。
「すまなかった。平和だと簡単だと言ってしまって」
男はそう返すと。おばさんは言った。
「いいんだよ。ヒーローが倒してくれたとはいえ、この町は凄い被害を受けた。でも町の人達みんなが一生懸命頑張って、ここは昔みたいな町に戻したんだ。だから、そんなこと言わなくていいんだよ」
それを聞いた男はおばさんに別れを告げ、おばさんの元を立ち去った。
「さて、この町は一体何があるのか」
などと、つぶやいていると、近くの方から。
「ちょっと、話が違うじゃない。ヒーローになれないってどうゆうこと」
女の子の高い声が聞こえてきた。声が聞こえた方を見ると、年齢が高校生くらいで、赤髪のショートヘアーをしていて、胸は小さい女の子と、40代ぐらいの坊主頭で、口の下にヒゲを生やした男が口論していた。
「冗談きついぜ、お嬢ちゃん。ヒーローはもういっぱいいるんだ。お嬢ちゃんみたいなのがいると、支援しているこっちが迷惑なんだよ。ほら、ここにいるとお嬢ちゃんは、悪役になっちまうぜ」
と下品な笑みを浮かべながら喋る男に対し。
「……」
女の子は悔しそうな表情をしながら、無言で走り去った。
「何が、ヒーローだ。ヒーローを支配しているのは、自分じゃ何もしないクズどもじゃないか」
そう言って男は怒りを抑えながら、女の子を急いで追いかけた。男が女の子を追いかけたていると、女の子は路地裏で今にも泣きそうだった。
「どうした。何泣きそうな顔してるんだ」
男はそう言った。すると女の子は。
「あなただれ、そして何、私に何のよう」
当たり前のようなこと聞く女の子に対し、男はこう言った。
「俺は鬼堂迫夜悪の組織のボスだ。そしてお前を勧誘しに来た」