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悪の首領(ボス)の世界征服術  作者: 黒牙 透
第2章サイカイ地区編【弐】
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閑話元ヒーローの選択

 第2章この話を入れて完結。

 side 優理


 時は迫夜が、ナイトスピードに初めて会った日に遡る。


 「春ちゃん、ここはこうやるんだよ。」


 私は、春の教育係に選ばれ、春に勉強を教えていた。


 「優理お姉ちゃん。未来お姉ちゃんが呼んでるよ。」


 春は、私を呼んでいる未来に気付いて、私に言う。


 「春ちゃん、ちょっと待っててね。」


 私はそう言って立ち上がり、未来の所に行く。


 「未来、何の様?」


 私が未来に用件を聞く。


 「師匠(迫夜)が、優理先輩に来てほしいそうです。私はこれから自主練習を行うので、これで失礼します。」


 未来は、私に用件を伝えると立ち去ってしまった。


 「春ちゃん、ごめんね。私、ちょっと用事が出来ちゃったの。今日はもうおしまい。」


 私が春に用事の為、居なくなると言うと。


 「優理お姉ちゃん、行ってらっしゃい。」


 春は私を見送ってくれた。私は急いで迫夜の居る、家の外に行った。迫夜の所に着くと、迫夜に用件を聞く。


 「迫夜さん、私に用って何ですか?」


 聞かれた迫夜は、私に用件を話した。


 「優理に会わせたい人が居る。悪いが、ちょっと来てくれないか?」


 迫夜の用件に対して私は。


 「春の勉強は、終わらせてしまいましたし、はい、大丈夫です。」


 私は、迫夜に連れられてコバトートの専属ヒーローが居る建物にやって来た。


 「ここは、迫夜さん。私をここに……。」


 「ブルー、もしかして優理なの?」


 私が迫夜に、ここに連れて来た目的を聞こうとした途中、ピンクのマフラーをつけた若い女性が私を見た直後、私に向けて叫ぶ。私は若い女性に気付いた瞬間。


 「えっ、ピンク? ピンクーーー」


 私はピンクと再会を喜び抱き合う。更に遠くの方から。


 「ブルー、心配したぞ。」


 「迫夜さんから聞きました。司令に酷い仕打ちを受けたと。」


 赤いマフラーをした若い男性と、黄色いマフラーをした若い男性が私に近づいてきた。


 「レッド・イエローまで。」


 私は、レッド・イエローと再会すると、レッドが私に今川の真実を話してくれた。


 「そう、私が辞めさせられたのは、自分(今川自身)の為だったんだ。」


 私は真実を知って落ち込む。ナイトスピードの三人は落ち込んだ私を見て驚く言葉を言った。


 「「「優理、戻って来てくれない(か)?」」」


 私は自分を再び誘ってくれる仲間達に対して、自分の気持ちを上手く伝える事が出来ず、とっさに言い訳をした。


 「お願い、少し待って。」


 私の時間稼ぎの言葉に、三人は、お互い顔を見てからレッドが言った。


 「ブルー、分かった。一週間以内に決めてくれ。」


 三人はそう言って、迫夜の方に行ってしまった。しばらくして別れの時間がきてしまった。


 「みんなとお別れだね。あっという間だったよ。」


 私の言葉に三人は。


 「ブルー、俺達は待ってる。」


 「優理、私達はまたすぐに会えるよ。」


 「ブルー、会えて良かったよ。」


 私は迫夜と一緒に家に帰った。帰る途中から三人が言ってくれた事を考えてしまう。一週間という猶予をもらったけどあっという間に過ぎてしまうだろう。私は迫夜達の方に残るか、ヒーローの方に戻るか、決めなくてはならない。






 一週間後、私は三人の所に来ていた。そして一週間の間に自分の中で決めていた事を言った。


 「レッド・イエロー・ピンク、私は三人の所には戻らない。三人の事は好き、でも今の生活の方が私にはいい。本当にごめん。」


 三人は私の言葉を真剣に聴いてくれた。私が話し終わると、レッドが口を開いた。


 「ブルーが、決めた事なら俺達は何も言わない。」


 私はこの時、三人が泣くのを我慢しているように見えた。


 「私、そろそろ行くね。待っている人(春)がいるから。」


 私が帰る事を伝えると。


 「ブルー、また来いよ。俺達は待ってるから。」


 「優理、私は本当は…… ごめんね。優理が自分で決めた事だもんね。」


 「ブルー、俺達はブルーの友達だからな。」


 三人の別れの言葉に、目から涙がこぼれる。私は三人にその涙を見せないように家に帰った。そしてそのまま自分の部屋に籠り泣いていた。少し経ち泣き終えると、部屋に春が入ってきて私に言った。


 「優理お姉ちゃん、泣いてるの?」


 春の言葉に、自分がしっかりやらなければならない事を思いだした私は、春に言った。


 「春ちゃん、私はもう春ちゃんの傍からは離れないから。」


 私は【美学道】に居ることを選択した。後悔はしていないと言えば嘘になる。でも私は、その選択を選んだ。今は後悔していない。




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