閑話その時世界の人たちは2
side1 バナード
「バナード様報告致します。キナクで活動していた蜘蛛男が何物かによって倒されました」
マスクを被った戦闘員がバナードと呼ばれる男に言う。
「ふん、弱い奴の話など聞きたくもない。おい、牢に入れさせた、人食いはどうした」
苛立つ態度にマスク被ってた戦闘員は怯えるが、バナードという男の言葉に答える。
「人食いは頑なに拒んでいます」
その言葉にバナードは。
「人食いに伝えておけ。明日まで俺は待つ。もし言うことを聴かないのならば殺すとな」
バナードの言葉に忠誠を誓うマスクを被る戦闘員は言う。
「バナード様の命令通りに」
戦闘員が立ち去ると、バナードは呟く。
「人食いの力を失いたくはない。俺の物に……」
side2 今川範鎧
「ふぅ、やっとサイカイ地区のヒーロー支援団体総司令官選挙か、俺の席には丁度いい。だが、20代の若者のくせに、総司令官選挙に出ようとは、社会の恐ろしさを見せてやる。二度と俺に逆らわないようにな」
今川の表情はとてもヒーロー側の人間とは、思えない表情をしていた。
side3 ???
「お父さん、仕事大丈夫」
未来よりも小さな年の女の子がお父さんらしき白衣を着た男を心配して言う。
「ありがとう。でもまだ私の研究は終わっていない。悪の秘密結社に入ろうが、私の研究は止めない」
女の子の頭を撫でながら白衣を着た男はそう言った。
side4 ???
「ここはどこだろうか。ーーとーーは元気にしているだろうか。ーーらに会う前に自分の問題を片付けないと」
「見つけたよ。僕の愛する者よ。僕の所に戻っておいでよ」
「断る。私にはやる事があるからな」
謎の女と謎の男の関係は話の雰囲気から悪そうである。