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天使と悪魔と人間と  作者: 星野聖龍
一章赤い始まり
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常識の外側

天使と悪魔と人間と


一章赤い始まり

第3話常識の外側


「そしてさようなら」その零地の言葉と共に、刀が迫ってきていた

「フッ」短く息を吐きながら、ブ-ストとやらを使い、紙一重で避けたが、僕では本当にギリギリだったので

零地が左から右に横一文字の二の太刀を放っているのは理解出来たが、体がついてこなかった

(ガコン)歯車が回る


(ごめん、僕じゃ避けれないわ)

(俺がやる、俺なら避けれる)

(そうだけど、零地の攻撃の早さが異常だよね)

(そうだな、俺達の能力が異常だから忘れてたわ)

(取りあえずちょっと分析してみるから、息合わせて)

(よし、あれだな、常に二人で動くやつだな、了解)


歯車が高速回転を始める


トンッ軽い音をたてて零地の刀をバックステップで避ける

そして刀が右に流れ、瞬時には戻らないとわかったから

「胴体が、がら空きだぜ!」一歩で零地まで詰めて

「おらぁっ」ボディブロ-を加速させて放つ

ボディブロ-放った右腕から、パッ、と渇いた音と鮮血を散らしながら

零地の腹に吸い込まれていく、その時

グキッと零地の体から異様な音をたてて

刀が左から返ってきた!?

刀を右に流し、そのまま体を一回転させて、刀を再度左から右に走らせたようだった

「やっ」やばい!と言いたいがその余裕すら……ねぇな



終った、



ガキンッ、


死んだと思っていたら鈍い金属音が響いた

「後ろに下がって!早く!」かん高い声、明火里の声でもなければ、もちろん零地でもない

(僕ッ早く動いて!)もう一人の自分に叫ばれすぐに再度バックステップをとる

キ-キン、と音を響かせながら零地の刀を刀で上に流し、俺の前に立ち構えなおした

先程からの金属音は刀と刀のぶつかる音だったのだ

「早くそこの女の子連れて逃げて!」パッと見、白っぽい空気をまとった、銀髪ロングの女の子だ

「チッ、天使ですか厄介ですね」体を元に戻しながら零地が言った

(この娘は仲間か?)

(今は考えなくて良いから明火里連れて逃げるよ!)

(あぁ!)

「明火里っ、立てるか?」

「あっリク……うん立てる」

「よし行くぞ!」

明火里の手を握り教室の外に走った

「行かせませんよ」後ろから零地の声が聞こえたが

「ハァッ!」銀髪ロングが、冷気と共に氷の壁をつくり零地を止めてくれた

「後で礼はする!」と俺は命の恩人、銀髪ロングさんに声をかけて走った

「楽しみにしてるよっ」と銀髪ロングさんからの声と共にガラガラガラと氷の崩れる音がした

(兎に角逃げよう!)

(わかってる!)


階段を駆け降り

廊下の角を曲り

昇降口まで逃げた時

「待ちなさい!」後ろから、ちょっと低めの女性の声がした

くそっ敵か、バッと後ろを向くと

白っぽい空気をまとった二十歳ぐらいの女性が銃……らしき物を向けていた

「動かないで」と女性が言ってから「あら?」

「貴方達学生?」


(くっおれにも流石に銃は……ってあれ?)

(今殺気が消えたね、ちょっと話してみるから)


(ガコン)歯車が回る


「はい、僕達ここの生徒です」

「まだ、生き残りがいたのね」

「え?まだ……とは?」

「貴方達の教室にも、むちゃくちゃな人が行ったでしょ?」

「は、はい」

「あれ全クラスに行ったんです……そして残念ながら……」

「そっそんな……リク……」明火里が制服の裾をギュット掴んだ

「わかりました……そしてお姉さん、貴方はどちらさまですか?」

出来るだけ笑顔で、自然に、警戒されないように、と気をつけて

「あら、失礼、私はヘブンズ、補助第一部隊所属、ミラ、ミラ・ジュ-ラよ」


(今の理解出来た?俺には無理だったわ)

(う、うん僕にも、ちょっと……どこかの部隊に属している、って事までしか……)

「取りあえず、貴方達を保護させていただきますので」

(逃げるか?どうする俺)

(あっいや、さっきの銀髪ロングさんと同じマ-クが着いてるな、このままここに居るより安全だと思う。)


「ありがとうございます、助かります、明火里も良いな?」

「うん、リクと一緒なら良いよ、お願いします、ミラさん」

「はい、それでは着いて来てください」


キャ-ッ

この悲鳴っ


(今の声!!!)

(ああ!僕らを助けてくれた銀髪ロングさんの声だ!)

(行くぞ!)

(ああ!!)


「あれ?今の悲鳴……さっきの……リク?」

「明火里!先に行ってくれ!」

「ちょっと、貴方何処に行くきですか!?」

「明火里をお願いします!ミラさん!」


悲鳴の方向に走る!!!

恩人を助けるために!


2012-12-23

3話目直し終えました

2013-03-28

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