表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とってもメガネっ!  作者: 梨久
8/11

【中3編】第Ⅰ話*馬鹿×B組*

中3編開幕。

といってもいつも通りですし受験の話とかでません。

「これは呪いであるとウチは主張する」


「うわ、また隣かよ……」


 中3になりました。受験生? はっ、何それ美味しいわけ? (※しかし漫画を買うためにそこそこ勉強はできるかっことじ!)


 クラス替えもしました。またB組でしたが周りは一変してるよ! すると自動的に席も変わるわけです。


「変わる……はずなのに、何なんだよこれは?!」


 どうやらウチは、B組とサボり席に好かれてるっぽいです。


 1年のときはやっほー名探偵と同じクラスだー! とか言ってたけど、何だよ3年はZ組で決定だろって感じです。ぎーんぱーちせんせー。




『別に最初から、またクラス同じだよーってことを書きたかっただけで、本題は修学旅行前の6月☆』




「去年は京都、今年は大阪……ね。毎年変わるの?!」


 お忘れでしょうがここは新設校だったりします。ウチ達の修学旅行はまだ2回目だったり。


「試行錯誤中なんだとよ」


「いや、こんなのってないでしょ……」


 あぁ、でも大阪か。大阪ね。たこ焼き、お好み焼き、USJ、通天閣、ヒメコ、東の高校生探偵……。


 京都だったら京妖怪と……! あ、路線が。



『ゆらちゃん可愛いよね☆』



「ウチはリクオとカナちゃんが好きなんだ!」


「俺は首無しが好きだな」


「え、知ってるの?」


「銀魂貸してくれた奴に借りたんだよ」


「だからそれ誰なんだよ!!」


「はい、2人ともくじ引いてー」


 委員長に促されて、無意識に紙を引いた。


 何だろうと思い、黒板を見ると、どうやら飛行機席でもめた末にくじ引きになったらしい。


「19……郁たんかウチはシンヤちゃんが好きなのに……」


「は? 19?」


「え?」


 黒板を見ると、同じ数字同士が隣らしかった。


「何……だと……?!」


「はぁ、行動班ももうこれでいっちゃいますね? はぁ……。」


 委員長がすごい疲れている。


 今年のクラスはまとまりがないらしく、席も班もくじで決まってしまった。


「海翔、七瀬ちゃん、木野栗君、蜜、田中君、ウチって……」


 けれども、班で集まってみると、知っている人ばかりだった。何だそれ。


「え、田中君って誰だ?」


「モブにありがちな名前でしょう。大体、大人しくて目立たない。」


 実際、ウチ自身も知らない人だ。今年初めて同じクラスになったし、違う小学校の人だ。


「はい、委員長お疲れ様。皆、じゃぁ、班ごとに集まってリーダーと副リーダー決めてね。」


 そういえばウチのチームは、ウチと海翔が固まってるおかげか全員がここに移動してきた。


「詩乃ー! よろしくね!」


「蜜、よろしくだああああ!!」


「学君と一緒なんて、七瀬嬉しい!」


「ふっ、僕もだよ……」


 いやぁ、友達やら幼馴染やら従兄弟やらパシりやら、なんだこの身内の集合体……。つーか木野栗キモい。吐きそう。背景にきらめきトーン飛ばすのやめれ。あ、これ小説か。


「よろしく、山崎君。いつも成績は上位、その上部活でもエースの君を僕は知っているがもしかしたら君は僕のことを知らないのではないのかと思って、自己紹介を考えてきたんだ。」


「はぁ、よろしくお願いします」


「是非させてくれたまえ。田中秀、秀才の秀と書いてみのると読むんだ。ははっ、珍しいだろう? 実は1,2,3年とB組でずっと同じだったのだが気付いてくれていただろうか? ま、そういう話はおいておいて。いいんだ、君は結構無関心だからね、ただ僕的にはもうちょっと他のことにも関心を――」


 な、長い……。何かめんどくさそうなキャラだし。海翔の顔も少しずつ曇ってきてるし……。


 5分後。


「ということなのだ、よろしく」


「あ、あぁ、よろしく……」


「っていうかそれよりも早くリーダーとか決めよう! やりたい人~」


 さすが蜜さん!


「特に誰も手を挙げなそうなので言わせていただくが、ここは山崎君が適任ではないだろうか。」


「は? 何で? 俺こういうのは……」


「サッカー部でキャプテンも務めているためそれなりにまとめる力もあ――」


「分かった、もういい、俺がやる」


 呆れてる……。ウチ以外にこんな顔してる海翔初めて見た。いつものポーカーフェイスはどうした。


「それは嬉しいよ。じゃぁ副リーダーは僕が――」


「いや、ここは詩乃が適任だな。(こいつめんどくさいんだけど)」


「はぁ?! 海翔さんやめてぇぇ!! (でも頑張ってよ! っていうか他の人でもいいじゃん!)」


 目で話し合う。これは幼馴染が取得するといわれている一種の技だ。


「(頼む、今度漫画買ってやるから)」


「ウチやる! なんとしてもウチがやる!! やりたくてしかたない、どうしてもやりたい!」


「そうか、ならば中原さんに譲ろう」


 ふぅ……。案外簡単に譲っていただけた。


 夏休み前に計画や調べ学習をし、新学期が始まってちょっとしたら出発というスケジュールになっている。あー、実に楽しみだ……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ