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とってもメガネっ!  作者: 梨久
6/11

【中2編】第2話*馬鹿のフラグ。*

 決して妬いてるわけじゃない。決して寂しいわけじゃない。決して七瀬ちゃんが苦手なわけじゃない。


 けれども、何かこの状況は……。


「じゃ、城戸、詩乃、帰るか」


「うん、そうだねっ」


「…………」


 どうしてこうなった。


「ねぇねぇ、山崎君は、家帰ったら何してるのぉ?」


「勉強とか読書とか?」


「へぇ~、真面目なんだねー! 私、そういうのってすごいと思うぅ!」


 あぁぁーー! 何、ウチ、邪魔者ですかね? 消えましょうか? 消えましょうか?



『これから、第1回普通に天の声と会話してみよう☆ を、はじめます。』



 よろしく。



『これって完全フラグじゃね(笑)』



 そうですよね、やっぱりそうですよね? ウチ、邪魔者ですか?



『うん、七瀬ちゃんにとっては邪魔者だろうね★』



 星が黒くなりよったぁぁーー!!



 え、じゃぁ、ここは消えるべき?



『…………すいません、面会時間終了です』



 意味無かったぁぁーー!!



 ――さて、どうするか。


「じゃ、私ここだから、2人ともばいばーい」


「じゃぁな」


「ば、ばいばい……」


 思考の意味は無かった、と。


 結構な初期段階で道が分かれていた。


 っていうか何だよ! 何なんだよこのほんのり香る春のラブ臭は!! とってもメガネっ! はあくまでギャグなのに……。


「あ、あのさぁ詩乃……」


「はい、何ですか、海翔君?」


「俺、何かあのノリ苦手だわ……今までどうやって付き合ってきたんだ?」


「流しつつ相槌打ちつつ?」


「あ、そうか……」


 頑張れ、少年よ!




「おはよぉ、海翔くんっ」


「お、よう……」


 どんだけアピールしてるんやねん!! あ、関西弁おかしいか。


 それからも、1日中海翔君海翔君言ってた。




「詩乃ぉ……」


「あ、蜜」


「ねぇ、あの子誰なの……?」


「あの子とは?」


「転入生の?」


 そういえば、蜜は別のクラスだから知らないのか。


「あぁ、転入生でウチのはとこの七瀬ちゃん」


「何であんなに海翔君と仲良さげなの……?」


「あぁ、多分フラグ立ってるからな――あ、でも一方的にね!!」


 そうだった、蜜は1度海翔に告って振られてるんだった。


 いや、ホント、何であんなのがモテるのか意味不明だけど。


 あぁ、でもたしかにあのメガネはいいわな。


「そっか、一方的か、よかった」


「うん」


「何かね、滅多にないから海翔君が詩乃以外の女子と一緒にいると妬くよ……」


「そっか……」


 ウチと一緒にいても妬かないのはつりあわないからだね!!


 ズーン。


「じゃぁ詩乃、ありがとう、ばいばい!」


「じゃぁねー」


「中原さん」


「あ、木野栗君」

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