王子様って以外に近くにいたりする
「美奈!!」
それは白馬に乗った王子ではなく自転車に乗った円だった
「何だお前?」
「そいつの幼馴染だよ」
「幼馴染?それが何だ怪我したくなかったらどっか行け」
「いやだ!」
「あ?」
「お前こそどっか行け!!」
「女みたいな顔したヤツが生意気なこといいやがって」
「うるさい!!」
そう叫ぶと円はマサちゃんにタックルした
「くっ、ガキがいきがってんじゃねぇ!!」
ドカッ!!
「ぐはぁ」
円はマサちゃんのパンチで軽々と飛ばされた
「な、なにしてんのよ!早く逃げなさいよ!」
「いやだ!!」
「な、なんで?」
「一度守るって決めたものは絶対守るって決めたんだ!!それに・・・」
「それに?」
「美奈は俺の大切な人だから!!」
え?
「大切な人を守れなきゃ男じゃない!!」
え、円?
「ごちゃごちゃ抜かしてんじゃねぇ!!!」
バキィッ!!
「ぐはっ!!」
円は弱くても私を守るために頑張ってくれてる。
なのに私は何もできずにただ泣くことしかできない・・・
ただぼろぼろになっていく円を見ることしか出来ない・・・
自分は何て無力なんだろう・・・
「マサちゃんそろそろやばいって、コイツ死んじゃうよ?」
「ああ、そうだなおい、くそガキこれに懲りたらもう俺には逆らうなよ!!」
円はもはや立つこともできなくなっていたがその目はずっとマサちゃんをにらんでいた。
「何だその目は文句あるのか?」
「も・・・・ち・・・な」
「あ?なんだ?」
「もう・・美奈に・・・近づくな!!」
「・・・・よっぽど死にたいらしいな!!!」
完全にきれたマサちゃんは置いてあったバットを拾い円に近づいていった。
円しか目に入っていないマサちゃんだったがその足元にあるダンボールには気づかなかった。
「マサちゃんあぶな」
ドコッ!!
子分の制止も間に合わずマサちゃんはそのダンボールにつまずいてこけた。
しかも打ち所が悪かったのかそのまま気絶してしまった。
「ゴリ・・・マサちゃん!!お前等おぼえとけよ!!」
子分は悪役の負け台詞を言ってマサちゃんを引きずりながら帰っていった。
私はすぐに円に駆け寄った。
「円!!」
円は顔のあちこちに痣ができてぼろぼろだった。
そんな円を見て涙が溢れ出してきた
私・・・何もできなかった・・・
「美奈・・・泣くなよ・・・」
「・・・・なんで・・・円は泣かないでいられるの?」
私なんかよりよっぽど痛い目にあっているのに
あちこち怪我してるのに
「だって・・・俺が泣いたら・・・お前を慰めてやれるやつが・・・・いなくなるだろうが・・・」
え?
「そんなことより・・・・・み・・・美奈・・・大丈夫か・・?」
何言ってんのよ!ぼろぼろのくせに人の心配してバカじゃないの?
そういうつもりだったがそれは言葉にならなかった。やっとの思いで言えたのは
「ありがとう」
その一言だけだった
その言葉にいろんな気持ちが詰まっていた。
そして、その時私はあなたを好きになったんだよ?
第7話いかがだったでしょうか。
自分的には良く出来たほうだと思っております。
感想を書いていただけるとうれしい限りです。
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ありがとうございます。これからも頑張っていくので応援宜しくお願いします。
さて、作者の身の回りの話ですが高校であったことをお話しようと思います。
友達と都市伝説について話していたときの話です。
作者「なあなあ口裂け女って都市伝説あるじゃん?」
友達A「ああ、あるな」
作者「会ったらどうするか知ってる?」
友達A「知らん」
作者「まあまあですねって言ったらええんやって」
友達B「それはちがうぞ」
作者「じゃあどう言ったらいいの?」
友達B「僕的にはええと思いますけど、人の好み次第ですねって言ったらいいと思う」
真面目すぎるやろ!!!




