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青春謳歌  作者: 人知らず
53/60

番外編クリスマスの過ごし方 伊縁・真由美編 (1/4)

クリスマス

様々な人たちにとって楽しい日であるが、彼女のいない男達にとっては最悪の日である。

街を友人と歩いてもむなしいだけ。

奇跡を信じても無駄そんな日だ。






家の自分の部屋で一日を過ごそうとしている少年がいた。


「え?今日は彼女と一緒に過ごすから無理?彼女のいるやつはいいよな~」


携帯で友達と話しをしているのは青山伊縁、東中の一年だ。


「いいよな~彼女。ん?・・・・・俺に彼女ってお前そこは察しろよ」


ちなみに伊縁に彼女ができたことは無い。

理由はあるのだが後々わかることだろう。


「まあ、俺のことは気にせず楽しめよ。じゃあな」


電話を切り、他に誰かいないか探す。

だが記録されている人の中から予定の開いてそうな人はいそうに無かった。

自分の知り合いの少なさを実感しつつも誰かいないかとさらに探す。


一人、たった一人だがまだ連絡を取っておらず予定もわからない人がいた。

番号を教えてもらってから一度もかけていない。

学校であって話しをしたりするだけそれだけの関係

何よりも自分が一緒にクリスマスを過ごせるような人ではない。

自分と彼女はただ似ているだけなのだから。


結局、誰もおらず携帯を机の上に置く。

ベットに横になり目を閉じ寝ようとする。

すると、携帯の着信音が聞こえた。

起き上がって、携帯を確認するとさっきまで自分が考えていた人だった。

自分がそうしようと思うより早く指が通話ボタンを押し、耳にあてていた。


「もしもし?」


『もしもし、伊縁?』


「どうしたんです・・・・・真由美先輩」


電話の相手・・・・・真由美は伊縁の言葉に少々機嫌を悪くする。


『もー先輩はやめてって言ってるじゃん。ボクとの約束忘れちゃったの?』


「忘れてませんよ」


忘れるはずが無いそれは自分と真由美が似ていると実感したときのことなのだから。


「でも、いきなり呼び捨ては無理ですって」


『むー今は許すけどすぐに慣れてよね』


「はいはい」


真由美の言葉に思わず苦笑する。

自分が会う前と最近とでは明らかに真由美は違っていると思う。

それが信頼のためであってほしい


『で、こんな日に初めて電話とはどうしたんですか?』


「こ、こんな日って・・・・まあ・・・その・・・・今日ってクリスマスだし・・・・」


急に真由美の話し方がまごまごしたものになる。

不思議に思いながらも「そうですね」と普通に答える。


『でね、ボク、困ってるんだ』


クリスマスに困って電話をしてくるというのなら内容は大体予想がつく。


「彼氏さんのプレゼ」


『違う違う!』


伊縁の言葉が慌てて否定する真由美の言葉にとめられる。


「じゃあ、何に困ってるんです?僕ができることなら何でもやりますよ?」


『・・・・・その・・・せっかくのクリスマスだし・・・・誰かと過ごしたいなって・・・」』


「え?それはどういう?」


後半をうまく聞けなかったせいかありえるはずの無いことを聞いた気がした。


『だ、だから・・・・よかったら一緒にクリスマス過ごしてくれないかなって』


気のせいではなかったようだ。


「いいですよ」


『へ?』


真由美先輩の驚いた声が聞こえた。

だが、自分が一番驚いていた。

真由美の言葉に自然と答えていた自分に


「先輩が困っているときは助ける。それも約束ですから」


そんなことはただの言い訳のようなものだ。

ただ、真由美と一緒に過ごすのが楽しそうだったから

だから、いいといった。


「集合場所はどこにします?」


『・・・・商店街の前の公園』


商店街の前にある公園

わかりやすい場所だ。


「時間は?」


『・・・・・一時間後くらいでいい?』


「もちろんです」


一時間後なら少し前くらいに行っておいたほうがいいかな?

そんな風にはしゃいでいる自分が少し恥ずかしい


『・・・・じゃあ・・・それで・・・』


「了解です。楽しみにしてますね」


『・・・・・・うん』


「それじゃあ一時間後」


『・・・・・うん』


先輩がきるのを待ってから電話をきる。

その後、すぐに出かける用意を始める。

鼻歌を歌いながら







最初に言ったことを少し訂正しよう。

クリスマスに奇跡が起こらないとは限らない。




ご意見・ご感想をお待ちしています。

テストがまたあるので更新が遅れる可能性がありますが一週間以内には投稿しますのでよろしくお願いします。


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