番外編クリスマスの過ごし方 公・八重・奈津編 (2/2)
今回は八重の目線で行きます
「やっぱ女の子ならかわいいキーホルダーとかがいいと思うけど?」
「・・・・・喜ぶと思う」
「キーホルダーか・・・・あいつが気に入るのとかあるかな?」
「「あいつ・・・」」
こんにちは
今回はわたし八重目線で行きます
公ってばあいつって言ってるってことはここにいない人ってことだよね。
こんなにかわいい女の子が二人もいるのに許せない!!
「キーホルダーといえばこれでしょ」
「え・・・それって」
わたしの持っているのは明らかにかわいくない蛇のキーホルダー
「これって・・・・・・かわいいか?」
「公は最近の女の子の好きなものとか知らないでしょ?だから変なもの買っちゃうかもしれないし」
そういいながらも奈津にウインクをする。
何かを知らせるように
それに対して呆然としていた奈津だが何かに気がついたのか小さく頷く。
「・・・・・・それ・・・かわいいと思う」
「奈津まで!?・・・・本当にかわいいのかな?」
よし!あと一息
「かわいいってそれならきっと喜んでくれるって」
「う~ん、そこまで言うならこれにするか」
「うん!そうしなさい」
心の中では黒く笑ってたりするんだけどね。
ヒッヒッヒみたいな感じで
「じゃあ、これ買ってくるな」
「うん、いってらしゃーい」
公を笑顔で送り奈津と二人で小さくガッツポーズをとる。
「これで公、嫌われるかな?」
「・・・・・・なんか悪いことした」
「まあね、でも奈津だって公を他の誰かに取られるの嫌でしょ?」
「・・・・・!!」
「赤くなっちゃて、照れてるの?」
「別に照れてなんか・・・・」
そんなこといっていつもの無口な感じじゃなくなってるけど?
「まあ、いいからお互いがんばろ?」
「・・・・・・うん」
まあ、勝つのはわたしだけどね。
しばらくして公が帰ってきた。
「遅かったじゃん何してたの?」
「え?・・・まあ・・・野暮用」
「・・・・・・道草はダメ」
「道草じゃないって!」
「じゃあ何?もしかしてさっきのやつ渡してきたとか?」
「・・・・・・・・」
あれ?もしかして図星?
「・・・・・・・最低」
「だってしょうがないだろいきなり呼び出されたんだから」
呼び出されたからって女の子をほっといて行く?
「だったらそのまま一緒に過ごせばよかったじゃん」
「は?何いってんだお前?」
まだしらをきるつもりなの?
「だから!!」
「・・・・・・・彼女と」
「は?彼女?何のことだよ」
「だってさっきキーホルダーを女の子にあげるって」
「・・・・・・・あいつって言ってた」
「それか?それなら俺の妹のことだけど?」
は?
「ハァァァァァ!!!!!???」
「・・・・・・・・・・・・妹・・・・・!?」
「そうだよ。まさかお前等俺に彼女ができたとか思ったんじゃないだろうな?」
はい、そうです!
「二人とも無言奈のところから見ると正解らしいな」
「・・・・・・妹さん・・・・怒ってた?」
「ごめんね」
あれ相当ダサかったから怒られたのかな?
「いや、意外と気に入ってた」
「「・・・・・・・・」」
妹のセンス大丈夫?
まあ、そんなことはおいといてこれからどうしよう・・・・
奈津もうつむいたまま黙ってるし気まずいよ~
ポン
「「え?」」
うつむいているわたし達の頭に何かが置かれた。
小さくて硬いもの
取ってみるとそれは小さなハートの形のキーホルダーだった。
奈津のはクローバーのものだ。
「・・・・・・かわいい」
「これは?」
「まあ・・・一応クリスマスだし、クリスマスプレゼント・・・なんて」
恥ずかしそうにしながらそういう公
もしかして、これを買うために?
「気に入るかわかんないけど」
「気に入るよ」
「え?」
「気に入ったとか気に入らないとかじゃなくて公がくれたんだから気に入るんだよ」
「八重・・・」
「・・・・・・・・わたしも」
「奈津・・・」
「ありがとね」
「・・・・・・ありがとう」
「お、おう」
うれしい、本当にうれしい
今までいろんなのもらったけど一番うれしい!
奈津もこんな気持ちなのかな?
だとしてもすっごくうれしい
「あ、そういえば」
公は思い出したように服のポケットから何かを取り出す。
その手には二つのキーホルダーわたし達のものと色違いのものが
「これってペアになってるからな」
「え?じゃあ一つ買えばよかったんじゃないの?」
別に二つ買わなくても二人に渡せるじゃん
「いやな、これをもってるやつ同士はずっと一緒にいられるんだってさ」
「「え?」」
ずっと一緒に?
「俺、お前等とずっと一緒にいたいしさ」
「「ッ!!」」
本日2回目の爆弾発言!!
う、うれしいんだけどいきなり言われると・・・ねぇ
「あれ?どうした?顔赤いぞ?」
「う、うるさい!さっさと服屋行こう!」
「え?いいけど」
「ほら、奈津もさっさと行くよ!」
顔が赤くなってるのこれ以上見せたくないし
はぁ・・・・いつになったら公に言えるんだろうな・・・・
好きですって
スイマセン。
テストが重なってまして遅れました。
今後は早めに登校できるようにがんばりますので応援よろしくお願いします。