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青春謳歌  作者: 人知らず
51/60

番外編クリスマスの過ごし方 公・八重・奈津編 (1/2)

クリスマス

特別な日に一人の少年は急いで家を出ようとしていた。


「いってきまーす」


「気をつけて行きなさいよ」


「わかってるって」


「おみあげよろしくね~」


「おう!楽しみにしとけよ?」


「うん!」


小学四年の妹と約束をして家を出る。

今回は俺、坂井公の目線でいくんでよろしく!

俺は今、とにかく急いでいる。

理由は簡単なことだ。

奈津が時間にうるさいんだよね。

遅れたらしばらくの間無視し続けられるという罰が待っている。

まあ、しばらくすれば普通にしてくれるんだけど

それでも、無視されるのは嫌だからな

とそんなこと考えてるうちに待ち合わせ場所の商店街にあるクリスマスツリーが見えてきた。

時間は・・・・ギリギリ間に合ってるな。よし!

クリスマスツリーの前まで行くが二人の姿がない


「あれ?時間間違えたか?」


二人が何回もしつこく時間のこと言ってたから覚えたはずなんだけどな

あたりを見渡すが二人の姿はない


「ん?」


視界の隅にアクセサリーショップの中で騒いでいるカップルの姿が映った。

その様子にほほえましさを覚えながらも二人の捜索を続行しようとするが


「あれ?公?」


カップルの男のほうが話しかけてきたってかあれ?この声は?


「・・・・ごめん・・・・・探した?」


「いや~ごめんごめん」


カップルの正体は八重と奈津だった。

奈津はピンクのマフラーを首にかけて白いニット帽をかぶっている。

おとなしめの奈津によく似合っていると思う

それに引き換え・・・・


「八重・・・・なんだその服?」


「し、しょうがないじゃんクリスマス用の服とか持ってないんだから」


「だからってお前それは・・・・」


八重の服装は所々工夫はしているが明らかに男ものの服だった。


「だって兄ちゃんがこれ着ろってうるさいんだもん」


「いや、断れよ、そして服買えよ」


「お金ないし・・・・」


あ、そうだった。

八重の家ってものすごい貧乏だっけ


「・・・・スマン」


「・・・・・・・・公、空気読めてない」


奈津、それは何か違う気がするぞ?


「いいよ、お金がないうちが悪いんだし」


笑顔でそういう八重だが強がっているのがまるわかりだ。

ちょっと泣きそうな顔になってるし


「あーもう!後で服屋があったら買ってやるよ」


「ホント!?」


「男に二言はない!」


「公、ありがと!!!」


八重の顔が満面の笑みになるが逆に不機嫌になるやつも


「・・・・・・・・・・」


・・・・・奈津さん・・・・怒ってますね


「心配しなくても奈津にも買ってやるさ」


奈津の顔が明るくなる。


「・・・・・いいの?」


「八重だけだと不公平だからな」


「・・・・・・・ありがと」


「いいって、俺お前等のこと好きだし」


「「ッ!!!!」」


二人の顔が赤くなる。


「あれ?どうした二人とも?」


「何でもない!!」

「・・・・・・・・」


「そうか?ならいいんだけど・・・・そういえば二人に聞きたいんだけどさ」


「な、何を?」


「・・・・・・」


動揺したままの八重とうつむいたまま顔を上げようとしない八重

やっぱ二人ともおかしくないか?まあ本人達が大丈夫って言ってんだから大丈夫か

それよりも


「女の子ってさ、何もらえるとうれしい?」


「え?」


「・・・・・・なんで?」


「いや、プレゼント買おうかなとか思ってさ」


「へえ~」


「・・・・・・・男?」


「俺にそんな趣味はない」


「と言うことは」


「・・・・・・・女?」


「そうだけど?」


ん?何か話が違ってきてるような

二人とも何か暗くなってるし

俺わるいこといったか?

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