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青春謳歌  作者: 人知らず
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番外編クリスマスの過ごし方 小林・木下兄弟・岡田編

クリスマス

それは子供にとってはサンタさんがプレゼントを持ってきてくれる一年でも楽しみな日であり

恋人達にとっては二人で過ごす聖夜と呼ばれる特別な日

そんな特別な日であってもいつもと変わらない一日を過ごす人もいる。


「おい、そこのお前!」


「あ?」

 

クリスマスムード一色の町中で怒鳴りあっている男達は後者に属する。


「そこどけよ、邪魔なんだよ」


「そうだ!どけよ、アニキの邪魔だ」


道端でたむろしているヤンキーに喧嘩を売っているのは金髪リーゼントで×マスクに釘バットを持って完全にクリスマスとは程遠い格好の小林とその子分、木下兄弟の兄である健吾だ。


「やめときなってアニキも健吾も」


「秋人くんそれは無理だって」


「幹久さんまで・・・」


「だって見てごらん」


そういう幹久の指差す先では


「何だと?」


「もっかい言ってみろや!!」


喧嘩を売られたヤンキー達がすっかりご立腹の様子だった。


「確かに・・・・」


「ここは元気な二人に任せようか」


「そうですね」


頭脳派の二人は見ているだけにきめたようだ。


「何度でも言ってやる!邪魔だって言ってんだ!!」


「怪我したくなかったらなぁ」


「何様のつもりだてめぇ!!」


「何様だ?俺は東中の裏の番長、小林俊明って言えば有名なんだけどな」


「小林!?」


「あの小林か?」


ヤンキー達の驚く様子に小林は満足そうだ・・・・・が


「あの99戦99敗の伝説の」


「最弱ヤンキーの」


「小林か?」


「・・・・・・・」


「お前達!それは違うぞ!」


「健吾、お前・・・・」


「アニキは100戦100敗だ」


「・・・・・」


本人には悪気はないのだろうが

言われた小林にとってはかなりの精神的ダメージがあったようで


「よしよし、大丈夫だから」


「アニキは強いんですから自信もって」


「・・・・いいんだ、俺なんて・・・俺なんて」


秋人と幹久に慰められていた


「あれ?どうしたんスかアニキ?」


「お前が言うか」


「お前等、喧嘩売っといて無視すんじゃねぇ!!」


「「「「あ、まだいたんだ」」」」


「「「「「ざけんな!!」」」」」


「てめぇ等、俺達に喧嘩売ったこと後悔させてやるよ!!」


そう叫ぶと同時にヤンキー達が4人に殴りかかっていく


「後悔だぁ?冗談言ってんじゃねぇよ」


「俺等を誰だと思ってやがる」


「俺が仕切る小林組だぞ?お前等なんか相手になるかよ!!」


そう叫んで小林と健吾もヤンキー達を迎え撃つ


バキィッ!!

ドカァッ!!


「てめぇ等弱いんだよ!!」


健吾は複数を相手に余裕をもって相手していた。

しかし、小林はというと・・・・・


ボコッ!!


「・・・・・・お前弱すぎだろ」


「何か弱いものイジメしてる気がしてくるな」


「俺なんかかわいそうになってきた」


ヤンキー達に瞬殺されて敵に哀れに思われていた。

それにしても釘バットを持っているのに瞬殺とは小林はどれだけ弱いのだろう


「アニキ!!!」


そこへ健吾が駆けつけるが連戦で疲れているのか苦戦している。


「くそッ!!てめぇ等なんかに苦戦するとはな」


「なめてんじゃねぇぞ!!」


「こっちは雑魚相手で何か・・・・弱いものイジメしてるみたいになったんだからな!!」


「知るか!!」






健吾が苦戦しながらもヤンキー達のあいてをしている時に頭脳派の二人はというと






「あれ?また髪伸びたんじゃない?」


「え?ほんとですか?また噛み切らないとな・・・」


なんていうほのぼのとした会話で盛り上がっていた。






バキャッ!!


「ぐはッ!!」


「はぁ・・・・はぁ・・・」


健吾は次の相手を探すが誰もいない


「・・・・終わった」


安心感から崩れそうになるが重要なことを思い出して何とかこらえる


「・・・・アニキ」


倒れている小林を起こそうと探すがどこにも見当たらない


「あれ?アニキ?」


「・・・・・健吾」


「どこにいるんですか?」


「・・・上・・・・上だ」


上?上って・・・・ん?あれなんだ?

なぜか電信柱の上にいたのは小林だった。


「アニキ・・・・なんでそんなところに・・・」


「知るか!気がついたらここにいたんだよ!!」


「とにかく動かないで」


「お・・・おう」




彼等は気づかなかった

近くで鈴を鳴らしながら空を飛ぶ人影を

そして、その人影は親切心を持ってやったことが二人にとっては単なる迷惑であったと言うことを


「メリークリスマス」







久しぶりのあとがきですが・・・・スイマセン!

クリスマスの番外編を書こう書こうと思っていながらも結局年が明けてしまいました。

次の話からしばらくは番外編のカップル編になります。

最後にどのカップルがよかったか投票で決めたいのでよろしくお願いします。

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