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青春謳歌  作者: 人知らず
45/60

女は損なことばっかり

女は男に守ってもらうもの

そんなことが当たり前になっている

ボクはそれが嫌いだ。

ボクは昔から両親に甘やかされて育てられた。

苦労なんか知らず、まさに箱入り娘だった。

ボクが小学校3年生になってすぐ、両親がボクの目の前で交通事故で死んだ

そのことでいじめにあって、いつも誰かに助けを求めていた。

でも、誰も助けてくれない

両親が死んでいつも一人だった。

中学に上がって私にも友達ができ、好きな人ができた。

彼は中学に上がって最初にボクに話しかけてきてくれた

たったそれだけなのにボクは彼のことを好きなった

彼もボクのことを好きになってくれていたと思っていた

そのころのボクはまだ、女の人は男の人に守ってもらうのが普通だと思っていた

中学に上がってもいじめは続いていて、それでも彼がいてくれればそれでよかった

しかし、現実はそう甘くはなかった

いじめをしているグループのリーダーこそが彼だったんだ

それを知ってからボクの毎日は小学校の時よりもつらかった

目の前で友達が笑ってくれていても心の中ではボクを馬鹿にしてるんじゃないかって不安になった

いじめを受けていても誰も助けてくれない、かばってくれない

一度、仲良くしていた人がいつの間にかいじめの中に入っていたりした

そのくらいからだと思う

自分以外の人の言うことを信じなくなったのは

自分以外を理解しようとしなくなったのは

自分を守るためには自分で何とかするしかない

何とかするには強くなるしかない

そのころからボクは剣道を習い始めた

才能があったのかいつしか習っていた道場でボクに勝てる人は師範を含めいなくなっていた

ボクは強くなった

ボクをいじめていたグループを一人で潰し最後に残ったリーダーの彼は怯えて声も出ずに震えていた


なんでこんなの好きになったんだろう?


本当に不思議だった







高校に入りすぐに裏生徒会とかいう団体に入るように先輩から薦められはいることになった

入った理由は簡単なことで、行動の理念が気に入ったからだ


『力による日常生活の維持』


まさにそれは自分が中学でやってきたことと同じだった

今、ボクは生徒会との対決に参加している

事前に接触していた後輩を相手にすることがボクのやるべきこと

ちょっとしたミスはあったけどそんなの問題ない

今は相手を倒す事さえできればいいんだから

さて、青山君!君はボクを楽しませてくれるかな?








このときのボクは気づいてなかった

いや、気づこうとしなかった

青山君が言った一言に自分が少なからず期待に似た感情を抱いていたことを


『・・・・じゃあ先輩が困った時は俺にメールしてくださいね』

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