剣道ってなんかかっこいいよね
幹久の戦いが終わったころ
別の教室では他の戦いが始まろうとしていた。
俺の名前は青山伊縁
ただいま隠れるところを探し中
だって俺、戦闘要員じゃないし
大体、何で俺が泥棒なんだよ
もっと強い人いたじゃん
喧嘩なんかやったことないから強いとかわかんないけどさ
それはそうとどこに隠れようかな?
ん?ここは剣道場?
校舎内に剣道場とかすごいなここ
「失礼しま~す・・・・・って誰もいないか」
「いるよ」
「へ?」
やばっ!!
隠れるどころか見つかってんじゃん
「まあ、そんなとこいないでこっち来なよ・・・・・青山君」
「あ、あなたは長瀬先輩?」
「そうだよ」
何でこんなとこに長瀬先輩が・・・・・ってなんてね
「やっぱり先輩、裏生徒会だったんですね」
「あれ?気づいてたの?」
「だって先輩、裏生徒会の放送が金曜日だって知ってたじゃないですか」
「え?それがどうかしたの?」
「全校集会では来週としか言ってなかったんですよ」
「あちゃ~失敗してたのか」
悔しがっている姿だけを見るとこの人が敵であることを忘れてしまいそうになる。
でも、油断は禁物だ。
「先輩、俺を捕まえるんですか?」
「うん、それがボクのやるべきことだからね」
「そうですか・・・・・・あんまり気が乗らないけど俺も捕まるわけにはいかないんで」
見る限り先輩は喧嘩とかが苦手そうだから軽く脅かすくらいで大丈夫だろう
「あ、言っとくけどボクが女の子だからって手を抜かないほうがいいよ?」
そんなこと言ったって殴ったりはできないでしょうよ
「まあ、ハンデとしてこのくらいはいいよね」
そういうと先輩は壁にかけてあった竹刀を取って構えた。
俺も迎え撃つための体勢に入る。
青山の戦いが始まる