見かけによらないことするのが人ってもの
生徒会か・・・・不良って生徒会と敵対するもんだと思ってたけど協力することになるとはな・・・・
っていうか俺って不良にみえてんのかな?
「ただいま」
「おう!円かお帰り」
玄関を開けて中にいたのはいるはずのない人だった。
「な・・・なんで勇樹さんがここにいるんですか!!」
「ん?それはここがお前の家だから?」
「答えになってませんよ!!なんで勇樹さんがうちにいるのかって聞いてるんです!!」
「怪我したから?」
「はぁ?」
確かに勇樹さんはあちこちに怪我をしていた。
擦り傷なんかじゃなくて・・・
「勇樹さん誰かにやられたんですか!?」
「・・・・ああ」
勇樹さんがやられるなんて・・・・
相当強かったんだろうな
その時俺の頭に今日の事が浮かんだ
「もしかして勇樹さんをやった奴って背が俺と変わらないような奴じゃなかったですか?」
「いや、俺と同じくらいの背だったぞ?」
「・・・・・そうですか」
あの人ならもしかしてと思ったんだけど・・・・
「なんだ?そいつがどうかしたのか?」
「いえ、別に・・・」
「そうか?ならいいんだが」
俺がやられたなんて知ったら勇樹さんの事だからその人のところに行くだろう
でも、今回は俺の事は俺で決着をつけたかった。
「勇樹さんの相手に心当たりはないんですか?」
「ん~・・・ない」
「そうですか」
「ただ」
「ただ?」
「あいつ俺のクラスの奴だとか言ってたけどな」
「めちゃくちゃ身近じゃないですか!!」
「うん」
「いや、うんって」
「だから明日決着をつけようと思う」
明日は学校休みなんですけど・・・・
「がんばってくださいね」
「おう!」
「おい!勇樹、救急箱持ってきたから傷見せろ」
「あ、ただいま秋姉!」
「円、お帰り」
「もしかして勇樹さん家に上げたのって・・・」
「あたしだけど?」
「なんで?」
「だって勇樹が家の前で倒れてたから」
じゃあ救急車呼ぼうよ!!
「まあいいじゃねぇか、ほら手当てしてやるから傷見せろって」
「おお」
秋姉と勇樹さんは昔からの付き合いで男友達みたいな関係だ。
「・・・・・・できた!もういいよ」
「お!ありがとな」
「べ・・・・別にあんただから手当てしたとかじゃないんだからな!!」
顔を赤くしてそういう秋姉ちなみに言い忘れていたが秋姉はツンデレだ。
しかも何故か勇樹さんの前の時だけ
理由は簡単だ秋姉は勇樹さんの事が好きなんだ。
勇樹さんは勇樹さんで鈍感すぎて気づいてないし
本人も自覚してないらしいけど周りからすればバレバレだ。
「なんでむきになってんのお前?」
「べ・・・別にむきになってなんかない!!」
いや、秋姉なってるから!!あと勇樹さんもほんとに鈍すぎ!!
男勝りな秋姉に不良達からも恐れられるめんどくさがりな勇樹さん
お似合いのカップルだと思うけどなぁ
「そんなことより円!あんたなんか勇樹に伝えることあるんじゃないの?」
伝えること?なんかあったかな?う~ん・・・・・そういえば!!
「勇樹さん生徒会から伝言なんですけど」
「めんどいからいい」
「ええ!!」
めんどいからって・・・・
「まあ、聞くだけ聞いたら?」
「ん?聞くだけならいいか・・・・」
聞くだけじゃ駄目なんだけど・・・・
「生徒会からの伝言で勇樹さんに裏生徒会との対決の時助っ人に来て欲しいそうです」
まあ、この感じなら来そうにないけど
「わかった」
・・・・・はぁ?
「今なんて?」
「だからわかって」
ええ!!!
「めんどいんじゃなかったんですか?」
さっきまであんなに言ってたのに
「憂さ晴らしに丁度いいじゃん?」
「憂さ晴らしって・・・・」
喧嘩じゃないんですよ!
「あ!じゃああたしもそれやっていい?」
「え?秋姉も?」
いいのかな?
「まあ、会長と相談してみるよ」
「わかった」
「それじゃあそういうことで俺そろそろ帰るわ」
「え?夕飯食べないのか?」
「いいのか?」
「い・・・いいに決まってんじゃん!!」
「ありがと!!じゃあ俺親に連絡してくるわ」
「わかったすぐに帰ってこいよ」
「おう!」
二人とも仲はいいんだけどな・・・・
はぁ・・・二人の先が思いやられる・・・・
第25話いかがだったでしょうか?
今回は夜遅くに書いたので文章がおかしくなっている所もあります。
この先の話は思いついているのですらすらといけると思います。
楽しみにしていてください
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