生徒会って目立たないよね
「生徒諸君!!校則をしっかりと守り正しい学校生活を送ってくれ!!」
今、体育館の壇上に上がっている無駄にあつい人は2年生の生徒会長の竹本紳先輩だ。
生徒会の中でも校則に厳しいことで有名で校則の鬼と呼ばれているらしいのだが俺は良く知らない。
そんなことより生徒会長の挨拶長すぎ!!最近の校長の話でもこんなに長くないはずだ。
かれこれ3時間はやっていると思うってか先生止めろよ!!!
「ねぇ円」
「ん?どうした?」
「ここってトイレどこ?」
「体育館出て曲がった所だけど?」
「ありがとう」
そういって美奈は走って体育館を出て行く
「なぁ早乙女」
「何だよ変態俺は男だぞ」
「それは分かったってそうじゃなくてお前って彼女とかいるの?」
「・・・・・いない」
「嘘付け!今明らかに迷っただろうが!!」
「迷ってない!!」
「本当か?」
「本当だ!!」
こんな奴に言ったらどうなるか分からないからな
それにしても美奈遅いな
「そこの二人うるさいぞ!!」
「「ハーイ」」
「全くお前たちの様な生徒がいるから風紀が」
『それは違うな』
竹本先輩の声をさえぎるように声が聞こえた。
「誰だ!!」
『お、予想どうりの反応!』
どうやら声の主は校内放送を使っているようだ。
しかも、声はヘリウムでも使っているのか誰の声なのかわからないようになっていた。
「誰だと聞いている!!」
大声で叫んでも放送室まで届くはずが――――
『誰が教えるかよ!!』
・・・・聞こえてるのか?
『教えなくてどうする!!馬鹿者!!!』
あ、今誰か殴られたな
『我々は裏生徒会』
裏生徒会?何だそれ?
「そんなもの俺は知らん!!」
『そりゃ知らないだろうなお前等はそのことを教えてもらってないんだから』
「何だと?」
教えてもらう?誰に?
『無駄な口を叩くな!!』
『へーイ』
『返事はハイだろうが!!』
・・・・なんだ?コントでもやってんのか?
「お前達は何者だ!!」
先輩!それさっき言いましたよ。
『我々は裏生徒会・・・裏より東中を制する者』
制する?漫画の読みすぎだろ
「裏生徒会が何のようだ」
『あわてるな生徒会長、今から我等が裏生徒会の会長『クイーン』の挨拶がある良く聞け!!』
『・・・・・・』
え?何も聞こえないけど?
『おい、『クイーン』はどうした?』
『ただいまお昼寝中です』
「「「「「「「「「「「お昼寝中!?」」」」」」」」」」」
思わず生徒の何人かが叫んでしまった。
ちなみに俺も
『・・・・・はぁ』
「・・・・・大変そうだな」
『まあな・・・・そんなことより!!!』
『あんま大きな声出さない!!』
『ス・・・スマン』
ほんとに大変そうだな
『我等は現生徒会に対して対決を申し込む!!」
「「「「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」」」」
対決って・・・ほんとに漫画じゃないんだから
『対決の内容は来週知らせる楽しみにしておけ』
『ふぁー良く寝た』
『『クイーン』!!起きるの遅すぎです!!』
『だって眠いんだもん』
『だからって大事な時に寝ないでください』
『あ、そういえば放送は?』
『まだ繋がってますが終わりました』
『え?まだ繋がってるの?』
『ハイ』
『じゃあ・・・はっはっはっはっはどうだ怖いだろう』
今起きた人が何言ってんの!?
全然怖くないしむしろ愛らしい気が・・・・
ところどころから萌えぇとか聞こえるし
『はっはっはっ』
ガチャ
『にゃあ!!』
にゃあってどんな驚き方だ!!
『コラ!お前達何してる!!』
『やばっ先生来ちゃった!!』
騒がしい音がしばらくして急に放送が終わった。
「結局なんだったんだ?」
「さあ?」
「ただいま!」
「おかえり」
「なんかあったの?」
「・・・・ちょっとしたイベントかな」
「いいな~私もイベント参加したかったな」
「大丈夫さたぶんまだ終わってないから」
「え?」
その時俺にはそんな予感がした。
第21話いかがだったでしょうか?
気づけばもう19話ですよ。
新しい章も始まりますし作者もテンションが上がります!!!
次回は番外編でキャラのお悩み相談PART2をやりたいと思っています。
楽しみにしていてください
キャラクター紹介
No.10 岡田幹久
高1 男 身長178cm 体重60kg
好きなもの 人の弱みを探すこと
嫌いなもの 頭の悪い奴(小林は例外)
趣味 人間観察(おもに小林)
誕生日 8月17日
血液型 A型
オレンジの髪に青い瞳を持ち頭は勇樹に負けないくらい賢い
小林の親友(?)で仲がいい
勇樹とは龍の勇樹虎の幹久と呼ばれ龍虎の仲として有名である。
喧嘩はとんでもなく強いが基本的に自分の手は汚さない主義である。
その分喧嘩になると何のためらいもなく相手を叩きのめす
学校内にファンクラブが出来るほどもてる。
子分に情報収集をさせて様々な情報を得ている。