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青春謳歌  作者: 人知らず
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人の記憶は美化されることが多い

あれはまだ俺が小学3年の時の話だ。

俺は友達とかくれんぼをして遊んでいた。

隠れるところを捜していたら体育館倉庫の事を思い出したんだ。

体育館倉庫の中には跳び箱やらマットやらたくさん隠れる場所があった。

その中で俺が選んだのが・・・・ダンボールだ!!

小さくて地味だし隙間から外の様子がわかる。

そして、何より移動が可能なのだしかも意外と落ち着く最高の隠れ場所だ。

しかし、あまりの居心地のよさに俺は眠ってしまった。












「おい、寝るんじゃねぇ!!」


いきなりの大声に目を覚ますと周りには何人か人がいた。


「寝てないよ!何言ってんの?」


ん?あれは6年のやつら?一緒にいるのは


「隣のクラスの花岡じゃないか!?」


俺はダンボールの隙間から状況を把握した。

どうやら花岡はあの6年におどされているようだ。


「いびきが聞こえたんだよ!!」


やば!俺いびきかいてたのか?じゃあ気づかれてんのかな?

今、俺が出て行っても返り討ちにあうのがおちだろうし。

だいたい俺は痛い目に合うのが嫌いだし。

幸いあいつ等はおれの事気づいてないみたいだし・・・・・逃げるか?

いやいや俺も一応男だし女の子が困ってんのを見過ごすのもなぁ・・・・


「どうしよっかな?」


「とにかく!早くやっちまうぞ!」


「わかってるって」

やばい!早くしないと花岡がやられる!

どうする?どうするよ俺!!

・・・・そうだ、助けを呼びに行こう!!

俺では駄目でも先生ならどうにかしてくれるだろう。

決して逃げるわけではない!あくまで先生を呼びに出るだけだ!それだけだ!!

あいつ等に見つからないようにゆっくり、ゆっくり


「おねがい!!誰か助けに来て!!!」


聞こえないここにいるけど何も聞こえない。


「誰が来るかよ!こんなとこまで!!」


だからここにいるんだけど聞こえない。

その時体育館倉庫の扉が開き誰かが入ってきた。


「美奈!!」


あれは、早乙女か!!!

白馬に乗った王子様ならぬ自転車に乗った王子様かよ!!カッコいいねぇ


「何だ、お前?」


女顔の有名人!!


「そいつの幼馴染だよ」


「幼馴染?それがどうした怪我したくなかったらどっか行け」


どう答える?


「いやだ!」


おお!?


「あ?」


「お前こそどっか行け!!」


おお、男だ!って見てる場合じゃないな早く助けを呼びに行かなくちゃ!


「女みたいな顔したヤツが生意気なこといいやがって」


「うるさい!!」


ゴソゴソ


「くっ、ガキがいきがってんじゃねぇ!!」


ドカッ!!


「ぐはぁ」


ゴソゴソゴソ


「な、なにしてんのよ!早く逃げなさいよ!」


「いやだ!!」


ゴソゴソゴソゴソ


「な、なんで?」


「一度守るって決めたものは絶対守るって決めたんだ!!それに・・・」


「それに?」


「美奈は俺の大切な人だから!!」


あんな恥ずかしいことよく言えるな


「大切な人を守れなきゃ男じゃない!!」


よ!かっこいいぞ男前!!


「ごちゃごちゃ抜かしてんじゃねぇ!!!」


バキィッ!!


「ぐはっ!!」


やばい、早くしないとっていうかこれ結構疲れる。


「マサちゃんそろそろやばいって、コイツ死んじゃうよ?」


死ぬ?やばすぎるでしょ!!!


「ああ、そうだな・・・おい、くそガキこれに懲りたらもう俺には逆らうなよ!!」


くそガキってあんま歳かわらないでしょうが!!早乙女も睨むのやめろ!!


「何だその目は文句あるのか?」


ほら、怒ってるよ?


「も・・・・ち・・・な」


「あ?なんだ?」


「もう・・美奈に・・・近づくな!!」


早乙女・・・まじで男だなお前・・・


「・・・・よっぽど死にたいらしいな!!!」


殺しは駄目だよってバットはもっと駄目!!あとこっち来るな!!!


「マサちゃんあぶな」


ドコッ!!


子分さん止めるの遅い!!ぐはっ!!いてぇってコイツ気絶してね?


「ゴリ・・・マサちゃん!!お前等おぼえとけよ!!」


今、ゴリラって言いそうになってなかったか?


まあいいけど結果的に俺、あいつ等助けたことになるのかな?


二人は二人でいいムードだし邪魔しちゃ悪いだろうしじっとしていよう。











その後









またもや寝てしまった俺は体育館倉庫に閉じ込められることになった


「お願い!!誰か助けに来て!!!」







第9話いかがだったでしょうか?

今回は伊縁目線で2話分を書いたため長くなってしまいました。本当にすみませんでした

また、今回の作者の身の回りの事は作者の都合によりお休みさせていただきます。

本当にすみません。

次はいよいよ第十話です。次から新しいことをやっていこうと思っているので楽しみにしていてください。

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