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地球 ヒミコ  作者: ミゼットくん
四女神連邦編
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ハダカスカイブロードシティ(裸都市)創設

この日はついに新しいお札が発行される日だ。

そのため国民たちもかなり期待しているようでニュースにもなっていた。これまでとは全く違った紙幣が出るのだから当然だろう。それだけに、失敗は許されないのだ。

しかも今回は日本から技術者を招いて行うということで緊張感が漂っていた。もし何かミスがあれば国家の威信に関わるので全員気合が入っていた。


そしてついに刷り上がり、大量のお札が刷りあがったのだ。それを見て全員安堵のため息をつくのだった。これでようやく安心して取引ができるようになると喜んでいた。


「さて、これで終わりじゃないぞ。これを各地の金融機関に運ばないといけないんだ」と部長が言う。

「はい、わかりました。ではすぐに手配します」

と桜花は答える。

彼女達は大急ぎで準備を行い、準備が整ったところで、トラックに乗せて出発した。

まずは一番近い桃源郷だ。ここは交通網が整備されているので比較的早く到着することができた。うさちゃん国の男性技術者と共に銀行に入っていく。


するとそこには既に数人の女性たちが待っていた。彼女達は銀行の受付嬢であり、紙幣の受け渡しを行うために待っていたのだ。 

「それでは、こちらの紙幣と引き換えにお金を支払うようにしてください」

と言われ、お金を出す。

そして新しい紙幣を受け取り、代金を支払った。これで晴れて四女神連邦紙幣が手に入ったのである。これで本格的にビジネスが始められるようになったのであった。


ちなみに紙幣の呼び名は四女神連邦紙幣と呼ばれ単位はY(ヨウ)で呼ばれるようになった。漢字の芳(よし)の略のようだ。

1Y=1円である。とりあえず今は固定相場制を敷くことにした。

ただこの状態が続くかどうかは分からない。他国との交易や通商条約等が絡んでくるからだ。

まあ、当面はこのままでいくと思われるが……。


###


玉兎、麗奈、姚晨、金智英、アリス、他数名が集まって会議をしている。

「最近、困った問題が起きてるのよね」と金智英が口を開いた。

「何かしら?」と玉兎。

「最初はスポーツ施設から始まったのですが…、裸でプールを泳いだり、陸上競技で飛んだり跳ねたりする人が出始めて」

「そうそう!うちも、裸でバスケやサッカーしたりね……」と麗奈も言い始める。

「それで?どうするの?」と玉兎が尋ねると、

「とりあえず注意して止めさせようとしたんですけど、聞く耳を持たなくて……」

「なるほどねぇ……」と玉兎は腕組みをする。

「うちの国でもいますが男性の目がないからか羞恥心がまるでないんですよね」と姚晨が言った。 


「そうよねぇ……」と玉兎も同意する。

「まあ、そういう輩は男性に見られるまでダメージはないでしょうから気にしても仕方ないかもね」と麗奈が言った。

「まあ、裸で過ごしても誰も咎める人はいませんからね……」と金智英が言うと、

「まあ、確かにね……」と玉兎も納得する。

「でも、そんな事を続けてたら男性が見たらどう思うかしら?」とアリスが言うと、

「それはない」と即答する三人であった。

「ただそれだけで済んでる分にはまだ良かったのですが最近では街中でもすっぽんぽんで行動する人まで出始めて…」と金智英が説明すると、他の3人も困った顔をしていた。

「特にラテン系の女性が多いんですよね。彼女らの言い分としてはアジア系の衣類ばかりで嫌だとの事ですが」と金智英は溜息をつく。確かに服装に関してはアジア系が多い気がする。

「まあ、その辺は仕方がないんじゃない?でも町中ですっぽんぽんは困るわね‥」と玉兎は言う。

「そうね、でもやっぱりマナーは大事だと思うわ」と麗奈は言う。

「そうですよね」と金智英は頷く。

「私はそういうモラルのない人って嫌いだから最初は国外追放にしてたんですけど…」と姚晨が少し怒った感じで話す。

「国外追放?」と金智英が聞き返す。

「ええ、一度だけ試したことがあって、その時は結構な数の人が国外に追放したから」

「でも、また戻ってくるんですよね?」と玉兎が尋ねると、姚晨は首を横に振った。

「いや、そのまま二度と帰ってこないか……場合によっては殺される可能性もあります」

「そんなに酷いの?」と玉兎が訊くと、「はい、基本的にあの国外は犯罪率も高く治安も悪いですから」と答えた。

「確かに女性が一人で歩いたら1時間持たないでしょうね……」と麗奈は言う。

「それでちょっと考えたのですが…」と金智英。

「私はそれなら一層の事そういう人達を一つのブロックに入れてそこに住まわせようかと思ってるのですが」

「要するに隔離するって事ね」と麗奈が確認する。

「いえ、正確には服さえ来てればその地区以外でも自由に移動が出来るようにするつもりです」

「なるほど、それなら犯罪の抑制にもなりそうだし、不満も解消できそうね」とアリスが言う。

「そうなんですよ」と金智英が続ける。

「それなら問題ないかもしれないわね」と麗奈も賛成した。

###


それから暫く経った頃、金智英が言っていた通りその地域に住む女性達を移住させる為に政府は行動を開始した。

そして想像を超えるほどの希望者がいたのが驚きだった。ラテン系女性の大半が希望したのだ。

やはり着物や漢服などがメインの服装では居心地が悪いんだろう。そして希望者はどんどん増え、最終的には10万人近くに膨れ上がった。

そのためブロックではなく一地方都市として指定した場所に住まわせることになったのだった。

そのような都市が桃源郷内で各国に一つ、合計三か所もできてしまった。

その都市に入るとまさに異様な光景だ。もう歩く人、会話してる人、仕事をする人みんな裸か下着姿なのだから。 

男性が見たら羨ましいどころの騒ぎではないだろう。アソコもギンギンになるのが目に見えている。

都市の名前はハダカスカイブロードシティ(裸都市)と命名された。実に分かりやすい名前だ。

彼女らにとっては着るものがないのが当たり前だったので特に問題もなく生活していた。  

そう、この都市では彼女らは堂々と自分の身体を晒すことが出来るのである。

それに伴いラテン系の衣類も相当数用意したのだが、裸で過ごす解放感を知ってしまった彼女たちはその衣類は都市から出る時くらいにしか着る事はなかった。

ただラテン系の衣装を着たとしても十分魅力的なのだが本人達の意志だ仕方がない。


ただそれ以外の国の人々にとっては刺激が強いので例外はなく男性が立ち入り禁止の都市となってしまった。

なので桃源郷の女性達が重機や大型ダンプを乗りこなせるようになっていたことはこの都市にとって救いだった。

女性達の手でインフラ整備が出来るのだから。

ただ、危険な現場のため安全を考慮して作業服の着衣は義務化されたが。

作業服とは言えヘルメットや手袋などの防具類は肌が見えないように徹底的に覆い隠すことになった。

その結果、ヘルメットの中に肌着が見えてしまうのは避けられないことだった。

そのため都市の中でも仕事中はヘルメット着用が義務となった。

それでも、ハダカスカイブロードシティの女性達にとっては大きな助けとなったのである。

しかし、余談になるがさすがにラテン系女子だけあって騒ぐのが好きな人が多い。

たびたびお祭り騒ぎで踊っているようだ。

ただ男がいないのが不満な女性もちらほらいるがそういう女性は国を出ればいいだけの事。

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