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墓・バラの花・赤
墓の前に男がバラの花束を手向けた。
「君の好きだった花」
風が吹き辺りに転々と血の滴を孕んだような赤が散った。
彼女の死が脳裏を掠める。
癒されることのない罪悪感。
「君を殺したのはこの僕だ」
ガコっ
隣の墓石からにょっきと手足が出た。
「やっぱり君が犯人だったのか」
「ええ? 刑事さんそんな格好してなんでこんなところにいるんですか?」
「君があやしいと思ってずっと張り込んでたんだよ」
――コスプレ刑事、斎藤茂吉 見参――
墓の前に男がバラの花束を手向けた。
「君の好きだった花」
風が吹き辺りに転々と血の滴を孕んだような赤が散った。
彼女の死が脳裏を掠める。
癒されることのない罪悪感。
「君を殺したのはこの僕だ」
ガコっ
隣の墓石からにょっきと手足が出た。
「やっぱり君が犯人だったのか」
「ええ? 刑事さんそんな格好してなんでこんなところにいるんですか?」
「君があやしいと思ってずっと張り込んでたんだよ」
――コスプレ刑事、斎藤茂吉 見参――
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